昼行性の爬虫類を飼育するときには、紫外線ライトが必要になりますが、その設置方法は・・・
ケージ内に設置して照射する方法もあれば・・・

ケージの外に設置して、金網(メッシュスクリーン)越しに照射する方法があります。

で・・・
ここで気になることと言えば・・・
金網(メッシュスクリーン)越しに紫外線を照射した場合、紫外線が金網に遮られる(カットされる)ため、ケージ内に到達する紫外線が減ってしまうことですね・・・

ということで、
今回は、爬虫類ケージのフタや天板に使われている金網(メッシュスクリーン)が、どれくらい紫外線を遮って(カットして)いるかを調べてみたいと思います。

まあ、一口に紫外線と言っても、UVAやUVBなど色々ありますが、おいら的に、UVBの測定器しか持っていませんので、UVBに絞って測定するということで、ヨロシクお願いいたします!

で・・・
比較の対象としてチョイスしたのは・・・
約13mm×13mmの網目のバーベキュー網


約4mm×4mmの網目のスドーのハープネット

約1.5mm×1.5mmの網目のグラステラリウムのメッシュスクリーンです。


で・・
測定をするために、こんな感じのセットを組んでみました!

紫外線UVBの出力量の測定に使うのは、ズーメッドのUVB測定器です。
本体正面の中央部にある黒いボタンを押し・・・

本体上部にある丸い部分で測定したい光をスキャンすることにより、1cm四方におけるマイクロワット数を読み込み、ライトからのUVBの出力量を測定します。

このUVB測定器で測定した数値の単位は、μW/c㎡(マイクロワット パー 平方センチメートル)になります。

で・・・
紫外線を照射するライトには、ゼンスイのマイクロ UV LEDを使いました。

おいらの飼育部屋で大活躍の、小型のLEDタイプの紫外線ライトです。
ゼンスイのマイクロ UV LEDについては、過去記事で、ご紹介していますのでご参照くださいませ
⇒ マイクロ UV LED + マイクロン灯具セット 開封!使い勝手やおすすめポイントを徹底評価&レビュー
測定方法については・・・
こんな感じで、ライトの下に金網をセットして、ライトから30cm下にセットしたUVB測定器で、金網を通過したUVBの量を測定します。

ということで・・・
最初に、紫外線ライトそのもののUVBの量を測ってみたところ・・・

37~38μW/c㎡といった感じでした。

この数値を基準として、これから測定する金網越しのUVBの量を比較していきますね!

次は、約13mmの網目のバーベキュー網を通過したUVBの量を測ってみたところ・・・

37~38μW/c㎡といった感じでした。

バーベキュー網は、網目が大きいため、UVBを遮っていないことが分かりますね。


今度は、約4mmの網目のスドーのハープネットを通過したUVBの量を測ってみたところ・・・

約30μW/c㎡といった感じでした。

約20%ほどUVBの量が減少していますね!

続いて、約1.5mmの網目のグラステラリウムのメッシュスクリーンを通過したUVB量を測ってみたところ・・・

約25μW/c㎡といった感じでした。

約33%ほどUVBの量が減少していますね!


これらの結果をまとめると、こんな感じになります。

金網の網目が小さくなるにつれ、より多くの紫外線が遮られている(カットされている)ことが分かりますね。
まあ、こんな状況ですから・・・
紫外線ライトをケージの外に設置して、金網越しに照射する場合は、紫外線がカットされることを考慮して、ワンランク上のライトをチョイスしたり、ワンランク上の出力に設定にするといった対応が必要になりますね!


また、紫外線ライトは照射する距離が長くなると、紫外線の量が減ってしまいます。


紫外線ライトをケージの外に設置するということは、当然、照射したい部分までの距離が長くなり、紫外線の量も減ってしまいます。金網で紫外線が遮られることに加え、この点も考慮する必要がありますね!
と・・・
まあこんな感じではございますが
紫外線UVBの出力量の測定結果については、測定方法や測定器具を含め、あくまでおいら調べということで、くれぐれもよろしくお願いいたします。

ということで今回はここまで・・・
今後、気になることが出てきたら記事にしたいと思います。
YouTubeチャンネルでは、動画でご紹介していますので、是非ご参照ください!
⇒ 爬虫類ケージの金網がどれくらい紫外線を遮ってカットしているのか調べてみました!
以上、チャンネルおさるでした!
バーイ!