今回は、前回の続きということで、エサ用ホソワラジムシの飼育についての記事の後編となります。
前回の記事
⇒ (前編)ワラジムシの飼い方・殖やし方・飼育用品・飼育環境についてまとめました
で・・・
前編では、ホソワラジムシを飼育する前に知っておきたいことと、おいらが使用している飼育用品、そして、床材について長々とお届けした感じです。

後編では、飼育環境のセッティングと、与えているエサについてお届けしたいと思います・・・
前編の内容をもとに、話を進めていきますので、ぜひとも前編をご参照のうえ、こちらをごご覧いただければと思います。
⇒ (前編)ワラジムシの飼い方・殖やし方・飼育用品・飼育環境についてまとめました
ということで、早速、ワラジムシの飼育環境のセッティングに取り掛かりたいと思います。
まず、最初に、腐葉土がメインの特性ブレンド床材を作ります。

使う材料は、腐葉土、パームマット、カキガラ有機石灰、サンゴ砂になります。


これらの材料を使う理由については、前編で熱く語っていますので、ご参照いただければと思います。
⇒ (前編)ワラジムシの飼い方・殖やし方・飼育用品・飼育環境についてまとめました
で・・・
最初は・・・
あらかじめ冷凍保存しておいた腐葉土を解凍してボウルに入れました。

そして、腐葉土と同じくらいの量のパームマットをボウルに入れ・・・

軽くかき混ぜました。

おいら的に、腐葉土は、袋によって水分や触り心地などが微妙に違う気がするので、ここで、おいら好みに調整するような感じです。
で・・・
今回使った腐葉土は、ほどよくしっとりとしていたので加水はしませんでしたが、カッサカサに乾いた感じの腐葉土であれば、軽く加水するとよいかと思います。
そして、これに1割ぐらいの量のカキガラ有機石灰を加え

サンゴ砂をパラパラと散らしました。

そして、しっかりと混ぜ合わせました。

やってみると簡単ですが、これで、愛情たっぷりで栄養満点な、腐葉土系の特性ブレンド床材は完成です!

まあ、床材が出来上がったということで、早速、飼育ケースにセットしたいところですが・・・
ワラジムシは、乾燥と蒸れに弱いので、湿度を維持しつつも、蒸れない飼育環境を準備する必要があります・・・

ということで・・・
おいらの場合は、フタに空気穴を開けて、

通気性に優れた換気扇用のフィルタ―と網戸の補修シートを使い・・・

換気扇用のフィルタ―を空気穴に合うサイズにカットして・・・

上から網戸の補修シートを使って貼り付けたものと・・・

換気扇用のフィルターに比べて通気性という面でやや劣るクワガタやカブトムシ飼育用のタイベストシールというメッシュシールを使い分けて、いい感じの湿度になるように調整しています。

例えば、蒸れてしまいそうなときは、通気性の良い換気扇用のフィルタ―を多く使い・・・

乾燥が激しい時は、クワガタやカブトムシ飼育用のタイベストシールを多く使い・・・

それでも乾燥を防ぐことが出来ないときは、養生テープで一部の空気穴を塞ぐような感じです。

この方法だと、様々なサイズのケースで応用することができますし、多湿系や準多湿系といった様々なタイプのワラジムシ、そしてダンゴムシの飼育にも対応できるので便利かと思います・・・

それから、積み重ねて使用するときは、下に置いたケースの通気性が悪くならないように、ゴム足をケースの底に貼って使っています。

ということで、諸々の作業を行った感じなので・・・
よく洗った密封容器を用意しました。

で・・・
これが今回の飼育ケースになりますので、ここからは飼育ケースと呼びますね!
そして・・・
フラワーアレンジメント用の給水スポンジを傾斜をつける感じにカッターでカットして・・・

飼育ケースの底の形にピッタリ合うように調整して

いい感じに整ったみたいなので飼育ケースの底にセットしました。

この給水スポンジには、床材に湿度勾配を作る役割があるため、しっかり加水しました。

簡単に言えば・・・
給水スポンジがある部分が、水気を含んで湿度が高い部分になり、何もない部分が、湿度が低い部分になります。
給水スポンジの大きさに関しては、今回は、ケースの底面の半分ぐらいのサイズにしましたが、大きさや厚さ、そして加水する水の量を変えることにより、湿度を調節できるので、様々なタイプのワラジムシやダンゴムシにも対応できるかと思います。

また、給水スポンジを使った方法は、腐葉土系の床材だけでなく、ヤシガラ系の床材や、ソイル系の床材にも応用できます!

ちなみに・・・
給水スポンジについては、飼育ケースにぴったりフィットするようにしておいた方が、あとあと水の含み具合を確認しやすいので、管理が楽になるかと思います・・・

で・・・給水スポンジのセットが出来たら・・・

給水スポンジの高くなったところを残して、先ほど作った特性ブレンド床材を敷きました。

床材の厚さについては、飼育者ごとにこだわりを感じますが、おいらのところでは、それほど厚くしないで4~5cmといった感じにしています。
あと、飼育者によって、床材を押し固めたり、逆に、ふわっとさせたりと様々ですが、おいらは、あまりこだわらずに自然な感じに盛るタイプです。
続いて・・・
水を含ませた水苔を、給水スポンジの高くなったところに置きます。

水苔の管理については、エサやりの時に水苔の乾き具合を確認し、必要に応じて加水する感じです。
加水時には、水苔に加水しながら、給水スポンジにも水がいきわたるようにしてあげます・・・

水苔をめくると、給水スポンジの状態が一目で分かるので、いい感じに加水できるかと思います。
まあ、おいら的に、床材の表面は乾き気味でありながらも、床材の底の部分はしっかり水分を含んだ状態になるように加水している感じです。

続いて・・・
隠れ家としての役割と、立体的な湿度勾配を作るための樹皮カーペットを・・・

床材の上に配置しました。

飼育環境的には、樹皮カーペットの表面は乾いていて、裏側は湿っている感じですね!
そして、
隠れ家の役割と、床材の乾燥を防ぐ役割を持ち・・・

さらに、時々、ワラジムシのおやつになる感じの広葉樹の枯れ葉を入れてあげました。
樹皮カーペットと同様に、枯れ葉のスキマごとに、様々な湿度の環境が出来るかと思います。

で・・・
なんとなく、それらしい雰囲気になってきたので、水苔から離れた湿度の低いところに、エサ皿を設置しました。

おいら的に、エサにカビが生えないように、ジメジメしたところでエサを与えるのは避けるようにしています。
まあ、こんな感じで
簡単ではございますが、これで飼育環境は完成です!
じっくりとケース内の状態を確認した後、ワラジムシちゃんに入居して頂きました。

おいら的に、やや過密気味にしたほうが、殖えやすい感じがするので、多めに入れました。
新しい飼育環境に入れた後は、ワラジムシがどのあたりに集まっているかを観察することも大切かと思います。

ワラジムシが集まるところは、居心地の良いところなので、その部分の湿度や温度を把握すると、よりよい飼育環境を維持できるかと思います。
飼育ケースのどこに集まるかを観察することは、乾燥気味の環境が好きなのか、多湿な環境が好きなのかといった最適な飼育環境を探ることにも繋がりますので、おいら的に、新しい飼育環境を作ったときだけでなく、ワラジムシやダンゴムシを新たにお迎えした時にも必要な事かと思います。

エサについては・・・
ホソワラジムシちゃんにとって大好物の腐葉土は食べ放題の状態で・・・
その上、カルシウム分も床材に混ぜてあるので、後はほったらかしでも良さそうな感じですが・・・

エサ用として管理していますし、もともと雑食性でもありますので、・・・
おいらは・・・
テトラミンなどの熱帯魚のエサや
レプトミンなどのカメのエサ・・・
ムックリワークというミジンコのエサ


乾燥の桑の葉や葛の葉・・・


乾燥の赤虫
マルベリーカルシウムやジェックスのカルシウム


などなど・・・
もうお分かりかと思いますが、飼育部屋にある諸々のエサを・・・
動物性タンパク質や植物性タンパク質など、栄養のバランスを考えながら、与えている感じです。

もちろん、用心深いおいらは・・・
脱皮不全を防ぐためにカルシウム剤も、エサとして与えています。

ただ・・・
エサの食べ残しは、腐敗やカビにより、飼育環境の悪化や、ダニの発生にもつながりますので、必ず、エサ皿に入れて、2日以内に食べきる量を与えています。

こまめにエサを与えることにより、湿度のチェックもできますので、しっかりとした管理につながるかと思います・・
ということで、今回は、「レプトミン」と「GEXのカルシウム」を与えておきました。

とまあ、こんな感じです。
おいら的に、身近な存在のワラジムシですが・・・
飼育環境についても、飼育方法についても、知れば知るほど奥の深い生き物だと思います。
で・・・
おいら的に、エサ用のホソワラジムシの飼育環境についてまとめると・・・
・温度は、23度から26度 湿度は50~60%
・ケース内に湿度勾配をつける
・蒸れに注意
・床材は、表面が乾き、底の方は湿った状態を維持
・カルシウムの補給は必須
・エサはエサ皿で2日で食べつくす量を
・ダニやコバエの混入に注意
・殖やしたいときは過密飼育
みたいな感じです。

まあ、色んな生体を飼育していると、それぞれの生体に合ったエサの確保が必要になります。

飼育している大切なペットのために、これからも、しっかりと生き餌の管理をしていきたいと思います。

ということで、今回はここまで
今後、大きな変化や気になることが出てきたら記事にしたいと思います。
YouTubeチャンネルでは、動画でご紹介していますので、是非ご参照ください!
⇒ (前編)ワラジムシの飼い方・殖やし方・飼育用品・飼育環境についてまとめました
⇒ (後編)ワラジムシの飼い方・殖やし方・飼育環境のセッティングについて
以上、チャンネルおさるでした!
バーイ!