リーガルジャンピングスパイダーの繁殖において、交接や特有の求愛ダンスは非常に興味深い行動です。
クモならではの精子の受け渡し方法や、繁殖を成功させるための成熟具合の見極め方、そしてメスがオスを食べてしまわないための事前準備など、飼育者にとって重要な情報が詰まっています。
実際のペアリングの様子や交接に至るまでの流れについて、具体的な体験をもとにお届けします。

【リーガルジャンピングスパイダー】
・学名 Phidippus regius  ・英名 Regal jumping spider

【こんな方におすすめです】
・リーガルジャンピングスパイダーの繁殖に興味がある方
・クモの交接や求愛行動について詳しく知りたい方
・ペアリング前の準備や注意点を把握したい方
・飼育しているクモの成熟具合を見分けたい方

リーガルジャンピングスパイダーの繁殖に挑戦したい方や、生態に興味がある方のお役に立てるかと思います。ぜひ最後までお楽しみください!

リーガルジャンピングスパイダーの繁殖に向けて

前回の記事で、おいらが飼育しているリーガルジャンピングスパイダーとその飼育環境をご紹介しましたが・・・

ハエトリグモ(リーガルジャンピングスパイダー)の飼育環境と飼い方のご紹介・・・成体編

せっかくペアがいるので、繁殖にチャレンジすることにしました!

まあ、リーガルジャンピングスパイダーと言えば、まあまあの数の卵を産むので、生まれた子供たちの受け入れ先を確保したうえで、繁殖に取り組む必要があると思いますが、おいらの場合は、飼育仲間はもちろん、行きつけのショップの協力を取り付けることができたので、環境的に恵まれていると思います。

ちなみに、おいらが所有する書籍によれば、リーガルジャンピングスパイダーのメスは、オスから受け取った精子を、体内に貯蔵して、複数回の産卵を行い、一度の産卵で、50~300個の卵を産むとのことです。

あと・・・

クモの繁殖においては、生殖器同士を直接結合させる、いわゆる「交尾」は行わず・・・

リーガルジャンピングスパイダーの交接

オスは精巣から精子を取り出して、頭部付近にある「触肢(しょくし)」に移し・・・
(矢印の先にある白く丸く見えるのが精子)

リーガルジャンピングスパイダーの交接

これをメスの腹部の裏側にある「外雌器(がいしき)」に結合させて精子の受け渡しをします。

リーガルジャンピングスパイダーの交接

これを「交接(こうせつ)」と言います。

ちなみに、オスの触肢は、口の前に位置する1対の付属肢で、メスに渡すための精子を収納するところです。

リーガルジャンピングスパイダーのオスの触肢

続いて、メスの外雌器は、こんな感じで、ここで精子を受け取ります。

リーガルジャンピングスパイダーのメスの外雌器

リーガルジャンピングスパイダーの外雌器は、丸くポチっとした感じですが、クモの種類によって形が異なり、盛り上がった感じのものや、かさぶた状のものなど様々です。

そのため、同定といってクモの正確な種類を見分ける際の手がかりとなります。

話がそれてしまいましたが、行きつけのショップには、繁殖のご指導もお願いしましたので、バックアップ体制も万全だと思います!

交接に必要な準備と成熟具合の見極め

で・・・

繁殖にチャレンジすると言っても、いきなりオスとメスとを同居させればよいというわけではなく、それなりの準備が必要になります・・・

まず、オス・メスともに成熟している必要がありますので、しっかりと成熟させます。

もちろん、単独飼育が基本なので、オス・メスともに、単独で育て上げます!

で・・・

成熟具合の見極め方については

オスの場合は、触肢の先端部分が、カギのような形に膨らみます。

リーガルジャンピングスパイダーのオスの触肢

そして、メスへの求愛行動や、交接の際にメスを抱きかかえるために第一脚が長く発達します。

リーガルジャンピングスパイダーのオスの第一脚

見た目的にはこんな感じで判別できるかと思います。

あと、成熟したオスはエサをあまり食べなくなるので、見た目に加え、この点でも判別できるかと思います。

で・・・メスの触肢は、オスのようにカギのような形には膨らまず、毛でフサフサしています。

リーガルジャンピングスパイダーのメスの触肢

おいら的に、メスの成熟具合の見極めにおいて、最も重要視しているのは、腹部の裏側にある外雌器の確認です。

リーガルジャンピングスパイダーのメスの外雌器

個体によっては、分かりづらいこともありますので、高倍率の虫眼鏡で確認したりもしています。

と、まあ、成熟具合の確認方法についてはこんな感じです!

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参考までに、リーガルジャンピングスパイダーは、個体差はあるものの、早ければ生後6か月、遅くとも10か月ぐらいたてば成熟すると言われています。

ちなみに、おいらのところのリーガルちゃん達は、生後8か月です。

交接直前のポイントと実際の様子

で・・・

成熟したペアがそろっていれば、実際に交接させる日を定め、一週間ほど前からエサを多めに与え、満腹状態にします。

交接前のリーガルジャンピングスパイダーへの給餌

オスは、あまり食べないと思いますが、メスにはしっかりとエサを与え、とにかく満腹状態にしておきます。

これは、お腹を空かせたメスのいる空間に、オスを入れると、メスがオスを食べてしまうことがあるからです・・・

リーガルジャンピングスパイダーへの給餌

こうなると交接どころではなくなりますので、メスにはしっかりとエサを与えておきました・・・

レッドローチを食べるリーガルジャンピングスパイダー
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で・・・

準備ができたら、いよいよ交接ということで、オスとメスを同じケースに入れました。

リーガルジャンピングスパイダーのお見合い

ショップからは、交接の際は、メスのケースにオスを入れるとよいとのアドバイスをいただいていましたが・・・

撮影の時には、すっかり忘れていて、大きめのペトリ皿の中で、ご対面をしていただきました!

で・・・

メスを見つけたオスは

待ってましたとばかりに、第一脚を上下に動かし、求愛のダンスを始めました。

リーガルジャンピングスパイダーのオスの求愛ダンス

おいら的に、メスが拒否したらどうしよう・・・

なんて思っていましたが

意外にも、メスのほうからもアタックして、いい感じでイチャイチャ始めました!

リーガルジャンピングスパイダーの交接

その後も、オスは得意げに求愛ダンスを披露したりして

ラブラブ度合いを深め

ついに、オスがメスの上に乗っかりました。

そして、

オスはメスの腹部を持ち上げて、腹部の下にある外雌器を探しているようです。

リーガルジャンピングスパイダーの交接

オスの触肢を見ると、精子をためているのが見えますね!

リーガルジャンピングスパイダーの交接

そして、外雌器を見つけたオスは、触肢にためた精子をメスの外雌器に挿入し、メスに受け渡しているみたいです。

リーガルジャンピングスパイダーの交接

で・・・おいら的に、さっさと終わらせるんじゃないかと思っていましたが、こんな感じで、くっついたり離れたりを繰り返し、40分ほど頑張っていました!

で、その後は、オスは名残惜しそうでしたが、メスは何事もなかったように離れていきました。

まあ、今回は、運が良かったのか仲良く頑張ってくれましたが、オスとメスの間に険悪なムードが漂った場合は、直ちに引き離してあげましょうね!

まあこんな感じで、おいら的に、今回の交接は上手くいったみたいなので、これで終了です。

聞くところによると、交接後のメスは、お腹が膨れ、いつもよりも広いスペースの巣を作るということなので

今後の経過を見守ってあげたいと思います。

ということで、今回はここまで・・・

動画でのご紹介

YouTubeチャンネルでは、動画でご紹介していますので、ぜひご参照ください!

チャンネルおさる YouTube

リーガルジャンピングスパイダーの求愛ダンスと交接

以上、チャンネルおさるでした!

バーイ!

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