おいらの飼育部屋では、色んな生き物を飼育しているので・・・
シロトビムシやアヤトビムシといった各種トビムシ

トリニドショウジョウバエやキイロショウジョウバエといった大小のショウジョウバエ

そして・・・
シロワラジムシやホソワラジムシといった・・・

いわゆる生き餌を自家繁殖で賄っています。

そんな中から、今回は、エサ用のホソワラジムシを飼育するために、おいらが使用している飼育用品をご紹介したいと思います。

なお、今回は、前編・後編の2本立てでお届けします。
飼育環境のセッティングについては、次回の後編でお届けしますので、よろしくお願いいたします。

ちなみに、一口にワラジムシと言っても、色んな種類がいます。
ネット上には、ワラジムシやダンゴムシの飼い方に関する情報が溢れていますが、種類によって飼育環境が若干異なりますので、調べる時には、どの種類についての情報なのかを見極める必要がありますね・・・
で・・・
今回ご登場いただくホソワラジムシは、全長は1cmぐらいで、日本国内に広く分布し、落ち葉の下、石や岩の裏側、朽ち木や倒木のすきまなど、湿気の多いところに生息しています。

また、庭先のジメジメしたところや、植木鉢の下などにも生息しています。
土壌で暮らし、落ち葉や朽ち木、生き物の死骸といった有機物を食べる「土壌の分解者」としての重要な役割を担っていて「土壌生物」とも呼ばれます。

地域によっては、庭先でも目にすることができるため、日本の固有種のように思われがちですが、実は、温暖な地中海周辺を起源とする外来種で、長きにわたって日本に定着している帰化種です。
ちなみに、ホソワラジムシは、ペットショップで購入することもできますので、わざわざ採集に行かなくても入手することが可能です。

で・・・
ワラジムシは、「ムシ」という名前が付いていますが、実は、昆虫ではなく、エビやカニと同じ甲殻類です。

また、似た生き物に、ダンゴムシがいますが、こちらはワラジムシと同じ等脚目(ワラジムシ目)というグループに属しています。
ちなみに、ダンゴムシは、危険を感じたときに丸くなって身を守りますが、ワラジムシは、丸くなることが出来ないため一目散に逃げ去ります。
で・・・
庭先で見かけることもあるホソワラジムシですが、エサ用として飼育し、コンスタントに繁殖させるためには、温度と湿度の管理が大切になるかと思います。
まあ、温度や湿度の管理については、飼育者ごとにこだわりがあるため若干の違いがあるかと思いますが、おいらのところでは、温度については、23~26℃、湿度については50~60%程度で管理しています。

あと、湿度については、乾燥には弱く、高い湿度を好みますが蒸れには弱いので注意が必要かと・・・

と・・・
前置きが長くなりましたが・・・
ここからは、エサ用のホソワラジムシを飼育するために、おいらが使用している飼育用品をご紹介します!

まず、土壌に生息する生き物ということで、床材が必要になりますが・・・
用心深いおいら的に・・・
全滅が恐いので、ワラジムシをいくつかのケースに分けて管理しています。

そして、腐葉土をメインにした腐葉土系・・・

ソイルや赤玉土をメインにしたソイル系・・・

パームマットやココピート、ハスクチップなどをメインにしたヤシガラ系など、色んな床材で管理をしています。

まあ、床材ごとにメリットとデメリットがあるため、どの床材が最高だとは言い切れませんが・・・
メリットとデメリットの感じ方は、人それぞれなので、自分に合った床材にたどり着ければ、おいら的に幸せだと思います。
で・・・
今回は、腐葉土を使った、飼育ケースを一つ仕込みたいので、腐葉土系の床材の飼育環境をご紹介したいと思います。

ちなみに、腐葉土は、落ち葉などが微生物の働きで分解されてできた土のことです。
で・・・
ホームセンターに行けば、色んな種類の腐葉土が売っていますが、園芸用のものには、ワラジムシに悪影響を与えるものが入っているかもしれないので
心配性なおいらは、ペット用品として売られているワラジムシやダンゴムシといった土壌生物の飼育に使える腐葉土を使い・・・

これにパームマットやココピートと言ったヤシガラ系のマットを混ぜた床材を使っています。

まあ、一口に腐葉土と言っても、商品によって、見た目も、手触りも様々なので、どの腐葉土でも同じではないと思いますが、おいらが使っている腐葉土の場合は、腐葉土単体よりも、ヤシガラ系のマットを混ぜたほうが、ダマになったり、ベちゃっとした感じにならず、おいら的に、管理がしやすいので混ぜている感じです。
ちなみに・・・
腐葉土は、ホソワラジムシの大好物なので、腐葉土に入っている葉っぱは、食べられて徐々に少なくなっていきます・・・

そんなわけで、腐葉土については、ワラジムシが食べていることを実感するために、葉っぱが粉々になったものではなく、なるべく原型を留めたものを購入するようにしています。

で・・・
腐葉土の中の、葉っぱが食べられて、徐々に粉々になったものが増えてきたら、床材が悪化する前にリセットするような感じです。

腐葉土に混ぜている、ヤシガラ系のマットについても食べているとは思いますが、おいら的に腐葉土ほど分かりやすく食べられている感じはしません・・・
で・・・
腐葉土については、ダニやコバエが湧きやすいため、用心深いおいらは、使用する前に電子レンジで加熱したり、冷凍庫で冷凍したりして、虫が湧きにくくなるようにしています・・・
ちなみに・・・
たまに、おいらの鉄壁のガードをすり抜けて、飼育部屋に忍び込んだコバエに悩まされることがありますが、そんな時は、腐葉土を使わずにヤシガラ系やソイル系の床材のみで管理をしています・・・

ヤシガラ系やソイル系の床材だと、ワラジムシちゃんが大好物の腐葉土が食べられないことになりますが、他のエサをしっかり与えれば大丈夫な感じです・・・
ちなみに、パームマットやココピートといったヤシガラ系の床材や・・・

ソイル系の床材は・・・


腐葉土と比べてコバエやダニがわきにくいという話を聞きますが・・・
あくまで、腐葉土とくらべたらの話で・・・
おいら的に、奴らはそんなに甘くなく、余分に与えたエサが腐ってしまったときや、加湿しすぎたときなどは、一気に攻めてきますので、注意が必要かと・・・

で・・
今回使う床材は、腐葉土とヤシガラ系のマットを混ぜたただけのものかといえば・・・

おいら的に、そうではありません・・・
腐葉土やヤシガラ系のマットを使用した床材の場合、ワラジムシが食べて分解していくので、徐々に酸化が進みます・・・
もともと、ワラジムシ自体は酸性土壌を好む傾向にありますが、極端に酸性に傾いてしまったらワラジムシの健康状態が悪くなってしまいます・・・
そのため、おいらのところでは、
園芸用のカキガラ有機石灰や・・・


サンゴの化石が細かくなったサンゴ砂・・・

カキガラでできた小鳥のカルシウム補給用のボレー粉

といった、アルカリ性のものを床材に混ぜて中和させ、極端に酸性に傾かないようにしています。

また、これらは、カルシウムやミネラルを含んでいるため、ワラジムシの成長のための補給用の目的もあります。
特にカルシウムについては、不足すると脱皮不全をおこし、死んでしまうことがあるので、おいら的に、欠かさないようにしています。

ただし・・・必要だからといって大量に入れてしまうと、床材がアルカリ性に傾いてしまいますので、おいら的に、床材の一割くらいの量に留めています・・・
ちなみに、これらをすべて入れる必要はなく、どれかひとつだけでも十分だと思います。
腐葉土とヤシガラ、これに、中和とカルシウムの補給を兼ねた素材を混ぜ合わせたものが、今回の、特性ブレンド床材となります。

そして、
特性ブレンド床材の下には、吸水性が高く、加工も楽な、フラワーアレンジメント用の給水スポンジを・・・

飼育ケースの底の形に合うようにカッターでカットして・・・

これを飼育ケースの底に敷いて、加水し・・・

床材の表面は乾き気味でありながらも、床材の底の部分はしっかり水分を含んだ状態になるようにしています。
と・・・
調子に乗って、床材について長々と語ってしまいましたが・・・
ここで切り替えて、話を先に進めて行きますね・・・
ということで・・・
続いて・・・水を含ませた水苔

水苔については、飼育ケースの端っこに置いて、飼育ケース内に湿度が高い部分と低い部分が存在する・・・
いわゆる湿度勾配を作るために使います。
これにより、ワラジムシが好みの湿度のところに移動できるようになります。
続いて・・・樹皮カーペットといった隠れ家

隠れ家は、単なる隠れ家としての役割の他、オスとメスの出会いの場にもなります。
また、隠れ家の上と下では、湿度が異なるため、立体的な湿度勾配を作ることが出来ます。
続いて・・・クヌギやナラといった広葉樹の枯れ葉

枯れ葉については、隠れ家的な役割と、床材の乾燥防止のために入れています。
そして、ワラジムシのおやつにもなっています・・・
ちなみに、腐葉土を使った床材の時には、腐葉土という大好物があるからか、あまり食べている感じはしませんが・・・
腐葉土を使わない床材で飼育しているときには、よく食べているような気がします。
続いて・・・エサ皿

おいらは、エサに、カメや熱帯魚用の人工フードや、乾燥の赤虫などを多用します
これらのエサは、床材の上に直接置くと、湿気で腐ってしまい、カビやダニ・コバエなどの発生原因になります。
そのため、エサ皿を使っています。
まあ、エサ皿については、ワラジムシがエサをまき散らさず、そして食べやすければそれでいいので、色んなものを使って楽しんでいます。
もちろん、ワラジムシやダンゴムシ界隈の定番的な、ペットボトルのキャップを加工したエサ皿も愛用しています!
最後に飼育ケースですが・・・
おいらの場合は、ダイソーのキッチン用品売り場で売っている密封容器を愛用しています。

で・・・密封容器の容量はいくつかありますが、今回は、3.6リットルのものを使いました。
ホソワラジムシは、コオロギやレッドローチのようにどんどん殖えることはないため、エサ用のホソワラジムシを大量に繁殖させたい場合は、もっと大きなケースが必要になるかと思いますが、おいらのところでは、小さめサイズで十分な感じです。
あと・・・ワラジムシは、乾燥と蒸れに弱いので、湿度を維持しつつも、蒸れない飼育環境にする必要がありますので、密封容器の加工が必要になりますが、加工については後編でお届けしますね!
で・・・
その他の飼育用品と言えば・・・
床材を湿らすための、フレンチボトルや洗浄ボトル、オイラーといった感じのものや・・・

メンテナンス用のピンセット・・・


土入れやスプーン

床材交換の時に使う、「ふるい」などがあれば便利かと思います。

ちなみに、ふるいについては、園芸用のものと、それより目が細かいお菓子作り用のものがあれば、より作業がはかどるかと・・・
とまあ、こんな感じで・・・
ここから、飼育環境のセッティングの様子をお届けしたいところですが・・・
今回はここまでにして、続きは後編でお届けいたします。

YouTubeチャンネルでは、動画でご紹介していますので、是非ご参照ください!
⇒ (前編)ワラジムシの飼い方・殖やし方・飼育用品・飼育環境についてまとめました
以上、チャンネルおさるでした!
バーイ!