今回は、おいらが飼育しているテイラーカワリアガマと言うトカゲとその飼育環境をご紹介したいと思います。
ちなみに、おいらが飼育しているテイラーカワリアガマは、ワイルドの女の子一匹だけです。
おいら的には、ショップやイベントまわりをしながら、お婿さん探しをしている感じです。・・・
で・・・
テイラーカワリアガマは、ソマリヤやエチオピアといったアフリカの東部に分布している最大でも8cmほどの小型のトカゲです。
学名にちなんで、ゼノガマと呼ばれることもあります。
乾燥気味の草原や砂漠に生息し、地面に穴を掘って巣穴を作り、巣穴を拠点に生活しています。
外敵に狙われたり危険を感じたときには、すぐに巣穴に入り、外敵が巣穴に入らないように、トゲトゲのある丸い特徴的な尻尾で巣穴にフタをします。
わが家のテイラーカワリアガマちゃんは、ポッチャリしているため、巣穴の入り口が大きく広がってしまい、尻尾でフタをしたつもりでも背中が丸見えですが、自然界のテイラーカワリアガマちゃんはスマートなため、巣穴の入り口が小さく、しっかりフタが出来ると思います。
乾燥気味の地域で生活していますが、巣穴の中に関しては乾燥した状態は好まず、やや湿気を帯びた状態を好みますので、表面は乾燥していて巣穴の中がしっとりしている環境がベストかと思います。
ということで・・・
前置きが長くなりましたが、ここからは、テイラーカワリアガマを飼育するために、おいらが使用している飼育用品をご紹介しますね・・・
まず、床材ですが、冒頭でも触れましたが、テイラーカワリアガマは、自然下では地面に穴を掘って巣穴を作り、巣穴を拠点に生活しています。
飼育下では、人工的なシェルターを設置してあげると、ほとんどの場合それを巣穴として利用してくれますが、時に、人工的なシェルターには見向きもせず、自ら床材をホリホリして巣穴を作ることがあります・・・
そのため 床材に関しては、いざというときに巣穴を作れるものをチョイスしてあげることが大切かと思います。
で・・・
こんな言い方をすれば、巣穴作りに適した商品がいくつもあって、そのうちのどれかを選べばOKみたいな感じに聞こえるかもしれませんが・・・
市販されている商品をそのまま使うことで、テイラーカワリアガマの巣穴が作れる床材にはなかなかお目にかかれません・・・
デザートブレンドクラシックのようなサラサラした床材では、巣穴を掘ってもすぐに崩れてしまいますし・・・
荒木田土のような粘土質の床材であれば、巣穴は崩れないかと思いますが、本来、乾燥気味の草原や砂漠に生息しているテイラーカワリアガマには向かないかと思います。
まあ、こんな状況なので、テイラーカワリアガマの飼育者は、市販の爬虫類用のサンドに霧吹きや水を加えて固めたり・・・
園芸用の黒土と腐葉土に観賞魚用の田砂をブレンドして、巣穴を作りやすい状態に調整したりして飼育環境を作り上げています。
で・・・
おいらの場合といえば、GEXのデザートサンドレッドにたっぷりと霧吹きをして、カッチカチに固めた床材を用いています。
GEXのデザートサンドレッドに霧吹きをして固めて使うという方法は、あまり一般的ではないかもしれませんが、意外としっかり固まりますので、簡単な造形やサラサラしすぎて爬虫類が動きにくい時などに使える技かと思います。
ちなみに、こちらの岩のようなものは、GEXのデザートサンドレッドにたっぷりと霧吹きをして固めただけですが、しっかり固まっていることがお分かりいただけるかと思います。
力を加えれば簡単に崩れ、サラサラした砂の状態に戻りますので、再利用もしやすいかと思います。
話がそれますが、GEXのデザートサンドレッドによく似た商品で、水を加えると粘土状になるテラメイカーデザートレッドという最近発売された造形用の商品がありますが・・・
おいら的に、10年近く使っているデザートサンドレッドのほうが扱いやすいので、本来の使い方とは違うかもしれませんがデザートサンドレッドに霧吹きをして使っているしだいです。
続いて・・・
シェルターですが・・・
おいらの飼育環境では、テイラーカワリアガマちゃんが巣作りモードに入ったら、すぐにホリホリ出来るように床材を固めて準備していますが、テイラーカワリアガマちゃんが自ら巣穴を作った場合、飼い主的に、巣穴の中のメンテナンスがし辛くなるという問題が発生します。
なので・・・メンテナンス性のことだけで言えば、人工的なシェルターを巣穴として使ってもらえたらいいのになあと思ってます。
そのため、飼育ケース内にいくつかのシェルターを配置して、人工的なシェルターへの入居を促している次第です。
でも・・・ まあ、シェルターを使ってくれなくても、巣穴を作っている姿をみせてくれたら、それはそれで嬉しいわけですけど・・・
続いて・・・
飼育ケースにつきましては、現在お婿さんを探しているため、同居に備えて45cm幅のロータイプ水槽を使っています。
おいら的に、1匹だけの飼育であれば、もう少し小さなケースでもよいかと思います。
で・・・
テイラーカワリアガマは、昼行性のトカゲのため、紫外線ライトと日向ぼっこのためのバスキングライトが必要になります。
紫外線ライトについては、ゼンスイというメーカーの「マイクロ UV LEDとマイクロン灯具」のセットを使っています。
こちらの紫外線ライトは、LEDタイプの小型の紫外線ライトで、おいら的に、45cm以下の飼育ケースで多用しているライトです。
バスキングエリアについては、テイラーカワリアガマは、主に地表で生活しているため、おいら的に地表付近の温度に重点をおいています。
今回は、バスキング用のライトとして、ゼンスイの「クリップスタンド マイクロン+マイクロサン 28Wセット」を使っていますが、バスキングエリアとなる地表付近の温度が、35℃位になるようにしています。
保温器具については、おいらの飼育部屋は、エアコンで温度管理をしていて、テイラーカワリアガマを飼育しているケージ付近の温度は、25℃前後をキープするようにしています。
あと・・・エアコン管理をしているといっても家庭用のエアコンですから、冬の間や、ケージの設置場所によっては十分に地表付近を温めることが出来ないこともありますが、そのような時には、パネルヒーターを使ってケージの一部分を温めることもあります。
続いて・・・
飼育ケース内の温度や湿度の管理については、温湿度計を使うと便利です。
温湿度計には、アナログ式のものとデジタル式のものがあります。
デジタル式のものは 電池が必要になりますが、温度や湿度の管理に不慣れなうちは、温度については、最高温度と最低温度、また、湿度については、最高湿度と最低湿度を記録してくれるので大変便利です!
で・・・
バスキングエリアとなる地表の温度の測定には、ヒートガンを使うと便利です。
続いて、水入れやエサ入れですが・・・
水入れやエサ入れについては、ひっくり返されないものであれば、おいら的に何でもいいと思います。
おいらの飼育環境では、安定感のあるものを特にこだわりなく使っています。
まあ、おいらが使っている飼育用品については、こんな感じですが、ここからは飼育環境のセッティングの様子をお届けしますね。
まず、45cm幅のロータイプ水槽をセットしました。
続いて、床材のGEXのデザートサンドレッドを敷きました。
ヘラを使って床材をザックリとならして・・・
霧吹きを使って、たっぷりと水を含ませました。
表面だけが湿った状態ではなく、砂の中までしっかりと水を含んだ状態にします。
しばらく時間をおいて、テイラーカワリアガマが巣作りモードに入ったときに、いつでも巣穴をホリホリ出来るように、ケージの後方に小高い山を作り・・・
霧吹きを使って水を含ませました。
あと・・・
上手くいくかは分かりませんが・・・
テイラーカワリアガマが自分で巣穴を作るときは 、ガラス面の近くが多く、ケースの隅のごく限られたスペースだけで生活することが多いので、おいら的に、巣穴を掘って欲しいところをスプーンで軽く掘って、「ここに巣穴をを掘るんだよ!」という感じにしています。
場所については、巣穴を拠点に生活しますので、紫外線ライトや日向ぼっこ用のバスキングライトを照射するエリアが良いかと思います。
で・・・
水を含んだデザートサンドレッドが固まるには数日かかるので、3日ほど放置したところしっかり固まりました。
ヘラで突いてみましたが、カッチカチです!
そして、とりあえず人工的なシェルターを配置しました。
続いて、紫外線ライトのゼンスイの「マイクロ UVLED」を設置しました。
そして、紫外線ライトの横に、日向ぼっこ用のバスキングライトであるゼンスイの「マイクロサン28W」を設置しました。
紫外線ライトとバスキングライトを点灯して、光の加減と温度をチェックしましたが、おいら的にいい感じです!
上からもチェックしましたが、なかなかいい感じでした!
飼育ケースの中央付近にバスキングライトを設置したため、ケース内の温度勾配が心配でしたが、「マイクロサン28W」は、狭い範囲で温度を上げるライトなので、ライト直下は35℃ほどに温度が上がりましたが、それ以外の場所は、それほど温度が上がらず、問題はなさそうです。
ということで、ウェットシェルターに水を入れて、テイラーカワリアガマちゃんに入居して頂きました!
で・・・
入居直後に姿を消したので、ウェットシェルターを持ち上げてみたところ、ココにいました!
何が起こったか分からないみたいで、固まっていますね!
ちなみに 紫外線ライトとバスキングライトは、生活のリズムを安定させるために、24時間繰り返しタイマーを使用して、1日8時間点灯させています。
ライトの点灯時間につきましては、使用しているバスキングライトの照射時間の目安が、6~8時間となっているため、8時間にしているしだいです。
で・・・
ブログ的のネタ的に・・・
巣穴をホリホリしているシーンが欲しかったので
人工的なシェルターを取り除き、カメラを回したまま、放置していたところ
楽しそうにホリホリしているシーンを撮影することが出来ました!
少しづつ掘り進めているのが分かりますね
しばらくして・・・
巣穴づくりも一段落したのでしょうか
バスキングライトの下でマッタリする姿を見せてくれるようになりました。
このままでもよいのでしょうが、より心地よい環境を作ってあげたいので、バスキングストーンを配置してあげました。
その後はこんな感じで、バスキングストーンの上でマッタリしてくれるようになりました。
可愛くて何時間でも見てられますね!
エサについては、おいらのところでは、生きたヨーロッパイエコオロギの、中サイズとかMSサイズとか言われる「羽が生える前のサイズ」を、1週間に2~3回の頻度で与えています。
ちなみに、おいら・・・爬虫類に与える生きた昆虫には、栄養強化のために、ウォンバルーのインセクトブースターを使ってしっかりとガットローディングを行っています。
生きたエサ用昆虫のガットローディングについては、過去記事でご紹介していますので、ご参照いただければと思います。
⇒ 爬虫類のエサ用コオロギのガットローディングについてまとめました
ということで・・・
テイラーカワリアガマちゃんが、ブログ的に最高の形で、いい感じの巣穴を掘ってくれたので・・・
現在のレイアウトはこんな感じになりました。
日々の管理としては・・・
エサの残りやフンの掃除
水入れとシェルターの洗浄
また、床材の固まった状態をキープするために、1日に1回は霧吹きをしています。
まあ、こんな感じで小さくて可愛いテイラーカワリアガマちゃんです!
拒食や病気(脱皮不全、脱水、下痢、クル病、マウスロットなど)にならないように細心の注意を払って、飼育していきたいと思います。
ということで、今回はここまで・・・
今後、大きな変化や気になることが出てきたら記事にしたいと思います。
YouTubeチャンネルでは、動画でご紹介していますので、是非ご参照ください!
⇒ チャンネルおさる YouTube
⇒ テイラーカワリアガマ(ゼノガマ)の飼い方・飼育用品・飼育環境・エサについてまとめました
以上、チャンネルおさるでした!
バーイ!