おいらのブログに度々登場する、ゼンスイというメーカーのマイクロUVLEDという爬虫類飼育用の小型の紫外線LEDライトがありますが・・・
おいらのお友達から、「商品の開封と紹介記事をアップしてよ」とリクエストされたしだいです。
まあ、おいら的には、発売されてから月日が経過した商品なので、今更といった感じが漂う記事になることは間違いないかと思いますが、今後の生体のお迎えに備えて購入した商品の中に、この商品も含まれていたので、この機会に、おいら目線で、開封しながら商品の詳細をご紹介したいと思います。
で・・・
今回購入した商品は、マイクロ UV LED のマイクロン灯具セットと言って
マイクロ UV LEDという小型の紫外線LEDライトと
電球を取り付けるための、マイクロンというクリップ付きの灯具がセットになった商品です。
二ホントカゲやカナヘビ飼育者の間でも大人気のライトですね!
で・・・
前置きが長くなりましたが、マイクロ UV LED とマイクロン灯具のセットが、どんな商品か、まずは商品の箱を見ていきたいと思います。
まず・・・
箱に書かれている商品の特長といたしましては・・・
強UVB!省エネ・長寿命
小型ケージ用紫外線灯の決定版!
こだわりのUV LED素子を使用し、圧倒的紫外線量を実現
LEDなので熱をほとんど出さず安心安全
みたいな感じです!
推奨生体は、爬虫類として、カメ・トカゲ・ヒルヤモリ
鳥類として、インコ・オウム・猛禽類となっています。
箱の裏面には、商品の仕様が書かれています。
LED電球の消費電力は3Wで
紫外線量が50%以下になるまでの目安は、5,000時間から7,000時間となっています。
おいらの手元にあるスパイラルタイプの紫外線蛍光灯の場合、消費電力が13Wのものや、26Wのものがほとんどなので、マイクロ UV LED の3Wというのは、何気にすごい数字だと思います。
また、おいら調べですが、一般的なスパイラルタイプの紫外線蛍光灯の場合、約3,000時間での交換が推奨されていますので、寿命の長さに関してもさすがLEDという感じですね!
で・・・
こちらには、照射距離の目安とスペクトルの分布図が書かれています。
反対側の面は、設置方法について書かれています。
クリップで取り付ける以外に、ネジを使って網蓋に取り付けることも出来るみたいです。
こちらには、小型ケージにイチオシ! UVA・UVBを強力照射とありますね!
ちなみに・・・
UVAは、脱皮や代謝の促進、食欲の向上の効果があると考えられていて、UVBには、骨格を形成する上で重要な、カルシウムの吸収に必要なビタミンD3を体内で合成させる働きがあります。
UVA・UVBの他に、UVCというものもありますが、こちらは生物に危険な影響をおよぼす可能性があると言われています。
ということで、ここからは、商品を開封し中身を見ていきたいと思います。
とりあえず、箱から中身を取り出してみました。
LED電球と、電球を取り付けるためのマイクロンというクリップ付きの灯具・・・
それと、真ん中に写っているのは、網蓋に灯具を取り付けるための部品です。
ここからは、一つ一つ詳しく見ていきましょう。
で・・・
コチラが、マイクロンというクリップ付きの灯具になります。
コンパクトサイズなので、小型ケージの取り付けに最適だと思います。
電源コードの長さは、約180cmありますので、十分な長さかと思います。
また、本体から約80cmのところに中間スイッチがありますので、手元でオン・オフする場合でも便利ですね!
ちなみに、電球を取り付ける「ソケット」と言われる部分の規格は、ヨーロッパ規格のGU10という規格なので・・・
マイクロ UV LEDや、同じメーカーのマイクロサンといった、GU10という規格の電球専用となります。
E26という規格の、一般家庭でよく見かけるタイプのネジ式のライトを取り付けることは出来ませんので、注意が必要ですね。
灯具のアームについては、このように折りたたんだまま使用するだけでなく・・・
延ばしたり
こっちにむけたり
あっちに向けたりと
照射角度を自由に変えることが出来ますので、レイアウトに合わせて調整することが可能ですね!
灯具のクリップについては、強力なクリップが採用されていて、取り付ける部分の厚みが2cm以内であればしっかり固定出来るので、小型ケージへの取り付けで困ることは無いかと思います。
で・・・こちらは、網蓋に直接ライトを取り付けるための部品です。
この部品をクリップと付け替えることにより、網蓋に直接ライトを取り付けることが出来ます。
作業自体は簡単で、灯具のクリップの部分を取り外し、網蓋取り付け用の部品と入れ替えるだけです。
クリップと網蓋取り付け用部品の交換作業は、工具が無くても大丈夫です。
網蓋への取り付けは、こんな感じになります。
ちなみに、写真に写っている網蓋は、スドーのハープネットです。
続いて・・・
この記事では、何気に電球と言っていますが、マイクロ UV LEDの交換球を詳しく見ていきましょう。
まず、ソケットに取り付ける部分の規格は、ヨーロッパ規格のGU10という規格になっています。
マイクロンという専用の灯具とセットで購入しているので、何ら困ることは無いかと思いますが・・・
E26という規格のライトを取り付ける、ネジ式のクリップやライトドームには取り付けることが出来ません。
で・・・
電球のサイズは、直径49mm 高さ60mm 重さ56gと非常にコンパクトです。
発光部分を見てみると・・・
独特の形状の反射板があり
UVBを発光するチップが2個
UVAを発光するチップが2個
中央に 太陽光の明るさである6,000ケルビンを発するチップが1個ありますね!
で・・・
紫外線照射用のLEDということで、紫外線UVBの出力量が気になりますね。
というわけで、紫外線UVBの出力量を測ってみることにしました。
紫外線UVBの出力量の測定には、ズーメッドのUVB測定器を使いました。
本体正面の中央部にある黒いボタンを押し、本体上部にある丸い部分で、測定したい光をスキャンすることにより、1cm四方におけるマイクロワット数を読み込み、UVBの出力量を測定します。
このUVB測定器で測定した数値の単位は、μW/c㎡(マイクロワット パー 平方cmメートル)になります。
まあ、難しい話はこれぐらいにして
ここからは、測定器を使って測定していきますが、測定方法、測定器具などの面において、おいらレベルで測定した結果であり、あくまで参考数値となりますので、その点はご理解下さいね
ということで、ライトから遠くなるほどに紫外線UVBの量や照度は低下しますので、照射距離を変えながら測定していきます。
まず、照射距離が10cmのときの紫外線UVBの量は、約290μW/c㎡といった感じです。
続いて、照射距離が20cmのときの紫外線UVBの量は、約91μW/c㎡といった感じです。
続いて、照射距離が30cmのときの紫外線UVBの量は、約45μW/c㎡といった感じです。
商品の箱に書かれていた。照射距離ごとのUVBの量(注 μW/c㎡=μW/qcm)よりも、おいらの測定結果のほうが若干高めに出ましたが、おいら的に、カタログデータどおりのUVBが出力されていると思います。
また、消費電力が3Wということを考えれば、非常に優秀だと思います。
ちなみに、箱には照射距離が30cmまでのUVBの量が書かれていますが、照射距離が40cmのときの紫外線UVBの量は、おいら調べで、約25μW/c㎡といった感じでした。
せっかくなので、おいらが長年使っているGEXのレプタイルUVB150という、26Wのスパイラルタイプの紫外線蛍光灯と比べてみたいと思います。
ちなみに、レプタイルUVB150は、砂漠やサバンナに棲息する爬虫類用の紫外線ライトになります。
マイクロ UV LEDが3Wで、レプタイルUVB150が26Wと、消費電力だけで見ればかなりの違いがありますが・・・
2つのライトを比較するために、こんな感じのセットを組み、照射距離が30cmのときの紫外線量を比較したいと思います。
まず、レプタイルUVB150の紫外線UVBの量を測ったところ・・・約45μW/c㎡といった感じでした。
明るさという面では、非常に明るく、温かみのある色合いでした。
続いて、マイクロ UV LEDの紫外線UVBの量を測ったところ・・・約43μW/c㎡といった感じでした。
明るさという面では、こちらも非常に明るく、白っぽい色合いでした。
結果から見ると、照射距離が30cmのときの紫外線UVBの量に関しては、どちらも同じくらいでした。
マイクロ UV LEDの優秀さがよくわかりますね!
あと・・・紫外線が届いている範囲についても知りたかったので、ライトの直下から30cm離れた場所の紫外線UVBの量を測ってみることにしました。
まず、レプタイルUVB150の紫外線UVBの量を測ったところ・・・16~20μW/c㎡といった感じでした。
レプタイルUVB150は、広い範囲に紫外線を照射出来るみたいですね
続いて、マイクロ UV LEDの紫外線UVBの量を測ったところ・・・1~2μW/c㎡といった感じで、ライトの直下から30cm離れた場所には、ほぼUVBが届いていないことがわかりました。
ちなみに、ライトの直下から25cmの位置では、約25μW/c㎡程測定出来ましたので、狭い範囲で、しっかりと紫外線を照射してくれるライトだと言えますね!
で・・・
おいらの場合は、幅45cm以下の小型ケージで使うことが多いのですが
小型ケージであれば、1個のライトでしっかりと紫外線を照射出来るかと思います。
幅の広いケージの場合は、間隔を空けて2個のライトを設置するといった使い方もありかと思います。
それから、マイクロ UV LEDは、熱をほとんど発しないため、日向ぼっこ用のバスキングスポットを作る場合には、同じゼンスイのマイクロサンなどの小型のハロゲン保温球を使うと統一感のあるセッティングが出来ます!
ゼンスイのGU10という規格のライトには、様々な商品がありますので、飼育環境によって使い分けることが出来ますね!
あと、強い紫外線が必要な生体の場合は、照射距離を短くするために、高さのあるバスキングストーンを使うとよいかと思います。
まあ、こんな感じではございますが
紫外線ライトには、色々なタイプがありますが、徐々にLEDへの移行が進んでいます。
商品ごとに特徴がありますので、商品をよく理解したうえで、飼育する生体に合わせて使いこなす必要がありますね!
ということで 今回箱こまで・・・
今後、商品を使い込んで、気づいたことや気になることが出てきたら、記事にしたいと思います。
YouTubeチャンネルでは、動画でご紹介していますので、是非ご参照ください!
⇒ チャンネルおさる YouTube
⇒ マイクロ UV LED + マイクロン灯具セット開封!使い勝手やメリット・デメリットを徹底レビュー
以上、チャンネルおさるでした!
バーイ!