今回は、チャコガエルを飼育するために、おいらが使っている飼育用品と、飼育環境のセッティングの様子をご紹介したいと思います。

チャコガエルの飼育を始めたばかりの方や、これから飼育を始めたい方向けの内容となっていますので、ご活用いただければと思います。
で・・・
チャコガエルは、南米のボリビア、パラグアイ、アルゼンチン、ブラジルにまたがるグランチャコの、チャコ・セコと呼ばれる暑く乾燥したエリアに生息し、河川に近い草原地帯で、日中はほぼ土に潜って暮らしている、5cmほどのカエルさんです。

見た目で言えば、ツノガエルのようなツノはなく、すっとぼけた面影に、ミニ大福のようにまんまるな体型をした、癒し要素満載のカエルさんです。

雨季と乾季がある地域に生息していて、
雨季には繁殖のために地上に出てきますが、
乾季になると地中に潜り、代謝を落として数か月間ほとんど動かずに過ごします。

これを「乾眠」といいますが・・・
このとき、体の水分の蒸発を防ぐために、全身を「コクーン」という繭のような保護膜で覆います。

そして、保護膜の中で、カエルが最も苦手とする乾燥状態を耐えしのぎ、過酷な環境を生き抜いている感じです。
まあ、チャコガエルの「乾眠」については、下記の記事でも触れていますので、ご参照いただければと思います。

で・・・
チャコガエルの飼育環境については、飼育者ごとにこだわりがあるかと思いますが・・・
ここからは、おいらが使っている飼育用品をご紹介したいと思います。
まず、温度や湿度については
おいらのところでは、
飼育部屋の温度は、エアコンで年中26℃にセットしていて・・・

飼育ケース内の湿度については、50%~70%をキープしている感じです。
まあ、家庭用のエアコンで管理していますので、温度については、ある程度の振れ幅があると思いますので
だいたい、23℃~28℃のあいだを行ったり来たりといった感じだと思います。

湿度については、おいらの周りは何人ものチャコガエルの飼育者がいますが、おいらよりも高めの湿度(60~80%)で飼育している人もたくさんいますので、飼育下では幅広い環境に対応できるカエルだと思います。
まあ、飼育ケース内の湿度は、床材の材質や、霧吹きの量や頻度、水入れの有無、飼育ケースの置き場所や通気性によっても大きく変わってきますので、よく観察して、状態よく管理できる湿度に調節してあげるとよいかと思います。

ちなみに、おいらのところでは、特に乾季を再現するようなことはしていませんが、年に1回は、飲まず食わずの状態で土の中に潜り、全身を繭のような保護膜で覆って「乾眠」をして、約3か月ほど出てこなくなります・・・・

で・・・
床材については、おいらのところでは
観賞魚用のウールマットや

爬虫類やカエル用のソイルなど

いろんなものを試しましたが、ここ2年ほどは小粒の赤玉土に落ち着いています。

ちなみに、一口に赤玉土といってもいろんな種類があると思いますが、おいらのところでは、自然乾燥の赤玉土や高温で焼き固めた硬質赤玉土というものを洗わずに使っています。
時々、粒が崩れて、粉が多い商品を買ってしまうことがありますが、そんな時は、フルイで粉を落として使っています。

まあ、どの床材にも、長所や短所がありますので、おいら的に、どれが一番いいとは言い切れませんが、生体の様子をよく観察しながら、飼い主さんが管理しやすい床材をチョイスすればよいかと思います。
で・・・
どの床材を使うにせよ、おいらが常に意識していることは、とにかく清潔に保つということです。
カエルはお腹の皮膚から水分を吸収するので、水場に限らず、床材に含まれる水分も吸収します。

床材の管理を怠たり、不衛生にしてしまうと、排泄物によるアンモニア中毒や、レッドレッグ症候群という皮膚炎を引き起こすことがありますので注意が必要です。
続いて、飼育ケースですが、おいらのところでは、グラステラリウムのナノを使っています。


まあ、グラステラリウムシリーズは、通気性がよいケースなので、蒸れの心配はありませんが

冬場のように、空気が乾燥しがちな時期には、ケースのトップカバーのメッシュスクリーンを塩ビ板で塞いで、乾燥のしすぎを防ぐようにしています。

続いて、水入れですが・・・

おいらのところのチャコガエルは、ほぼほぼ土の中に潜っていますが、地上に出てきたときには、よく水入れに浸かっていますので、常に水入れを設置するようにしています。

ちなみに、土の中に潜ったままで出てこないときも、常に新鮮な水を入れた水入れを設置して、いつ出てきても水に浸かれるようにしています。

まあ、こんな感じで、おいらの場合は、飼育ケースと床材、そして水入れという、超絶シンプルな構成の飼育用品でチャコガエルを飼育していますが・・・


その他、日頃の管理のために使っているものといえば・・・
給餌やエサの食べ残しなどを取り除く際に使用するピンセットや・・・


温度や湿度を管理するための温湿度計

湿度をキープするための霧吹きなどがあれば便利かと・・・


まあ、おいらが使っている飼育用品については、こんな感じですが・・・

ここからは、飼育環境のセッティングのようすをお届けしますね!
ということで、今回飼育ケースとして使用するグラステラリウムのナノをセットしました。

そして、床材の赤玉土の小粒を敷きました。

赤玉土の厚みは、6cmほどにしています。
そして次は・・・水を入れた水入れをセットしました。

最後は、床材の一部に霧吹きをして、しっかり湿らせてあげました。

床材への霧吹きについては、一部分だけにとどめ、乾いた部分と湿った部分の両方がある状態にして、カエルに好きなところに潜ってもらうようにしています。

床材が乾燥しすぎると、チャコガエルは全身をコクーンという繭のような保護膜で覆って、「乾眠」状態に入ることがありますので、床材の湿気とカエルの状態のチェックも欠かせないかと・・・
ちなみに、土の中に潜ったままで、長期間出てこないときも、床材への霧吹きは欠かさないようにしています。
まあこんな感じで、飼育環境のセッティングが完了したので、早速、チャコガエルちゃんに入居していただきました!

すぐに土の中に潜っていきましたが、早く新しい環境に慣れてくれたらと思います。

そして、扉を閉じて、しばらくそっとしてあげることにしました。

で・・・
エサについては・・・
チャコガエルは肉食になります。

おいらのところのチャコガエルは、ベビーのときにお迎えして、6年ほど経ちますが・・・
ベビーのころは、生きたメダカをピンセットで一匹ずつ与え、

ある程度育ってきたら、メダカに加えて冷凍のピンクマウスを解凍して、口に入るサイズにカットしたものを与えました。

そして、ここ2年ほどは、カエルや爬虫類用の人工飼料だけを与えています。


で・・・
エサの頻度については、ベビーのころは、週に2~3回与えていましたが、成長とともに間隔がのびてきた感じで
最近では、月に1~2回ということもあります。

エサの量については、与えすぎないことと、エサ不足の状態を続けないようにしています。
まあ、このあたりは、生体と向き合い、よく観察して、微調整を繰り返して対応している感じです。
ちなみに、エサ不足が心配な場合は、体重をチェックするとよいかと思います。


まあ、チャコガエルの飼育環境や給餌については、飼育者ごとに強いこだわりを感じますので、おいらの飼育方法については、参考程度にとどめていただければと思います・・・

まあこんな感じですが・・・
おいら的に、チャコガエルの飼育環境についてまとめると・・・
・飼育温度は 23℃~28℃
・飼育ケース内の湿度は 50%~70%
・乾燥のしすぎに注意
・床材は清潔に
・エサ不足とエサの与えすぎに注意
といった感じです・・・

チャコガエルは、ベルツノガエルやクランウェルツノガエルと比べると、地味な存在かもしれませんが、なかなか奥が深く、飼育が楽しいカエルです

これからも、たっぷりと愛情を注ぎ飼育を続けたいと思います。
ということで、今回はここまで・・・
YouTubeチャンネルでは、動画でご紹介していますので、是非ご参照ください!
⇒ チャコガエルの飼い方・飼育用品・飼育環境・エサについてまとめました
以上、チャンネルおさるでした!
バーイ!