今回は、ゼンスイの「バータイプソラリウムUV LED 400(BarTypeSOLARIUM UV LED 400)」という爬虫類飼育用の紫外線LEDライトを購入したので、開封しながら商品の詳細をご紹介したいと思います。
ちなみに・・・
今回ご紹介する商品も自腹で購入した商品ですので、どこかに忖度しているといったことはありません。
で・・・
ゼンスイの「バータイプソラリウム UV LED」には、
対応ケージの幅が、25~40cmの200
対応ケージの幅が、45~60cmの400
対応ケージの幅が、75~90cmの700
という、3種類のラインナップがあり、おいらが購入したのは、真ん中の400というモデルになります。
400は、対応ケージ幅が45~60cmなので、おいら的に一番使用頻度が高そうなサイズになります。
で・・・
爬虫類飼育用の紫外線LEDライトといえば、同じゼンスイの「マイクロ UV LED」という電球型の小型の紫外線LEDライトがあり、おいらも多用し、生体も元気に育っていますが・・・
今回ご紹介する「バータイプソラリウムUV LED」は、熱帯魚や水草用のLEDライトのようなバータイプの商品になります。
購入前にゼンスイのホームページで、どんな商品かチェックしたところ、商品の特長として・・・
省エネで長寿命
圧倒的明るさと強いUV
4つの太陽光再現モード搭載
LEDの基板交換が可能で経済的
とありました。
まあ、爬虫類用の紫外線照射用LEDライトについて言えば、今後、高性能で低価格な商品が発売され、LEDに置き換わっていくのは間違いないかと思います。
前置きが長くなりましたが、「バータイプソラリウム UV LED」がどんな商品か、まずは商品の箱を見ていきたいと思います。
で・・・
商品の箱を手にした時に、おいら的に、何だこれは・・・と、これまで目にしたことがないワードが目に入ってきました!
それが、「ファーガソンゾーン」というワードです。
このワードについては、商品を使いこなすうえで理解しておくべきだと思って、ゼンスイのホームページと商品の説明書をじっくり読み込んだしだいです。
で・・・
ファーガソンゾーンについて簡単に言えば・・・
まず、ファーガソンゾーンのファーガソンとは、ゲイリー・ファーガソンという教授の名前に由来するとのこと
ファーガソン教授は、野生の爬虫類や両生類が、毎日自発的にどれだけ日光を浴びているかを研究し、紫外線の必要量を4段階にゾーン分けし、生体の種類ごとに4つのゾーンのどれかに当てはめていきました。
紫外線の必要量が少ないゾーンを「ZONE1」として、ヒョウモントカゲモドキやクレステッドゲッコーのような夜行性と言われる種類や、薄明と薄暮の時間帯に活発になる種類があてはめられ・・・
最も紫外線の必要量が多いゾーンを「ZONE4」として、レインボーアガマやトゲオアガマのような強い日差しのある白昼にバスキングをする種類があてはめられています。
難しいことを考えたくなければ・・・
商品の箱に載っている表を見て、フトアゴヒゲトカゲなら「ZONE3」だなという感じで、自分が飼育している生体がどのゾーンに含まれているか確認すればよいかと思います。
で・・・「バータイプソラリウム UV LED」には、ファーガソン教授がゾーン分けした4段階の太陽光を再現出来るモードが搭載されていて、この1台でほぼ全ての生体に合う紫外線量を再現出来るため、これまでのように生体に合わせて紫外線ライトを使い分ける必要がなくなりますね!
その他、商品の箱には・・・
照射距離別のUVインデックス値とUVB値
ケージへの設置イメージと照射イメージ
LED素子が寿命を迎えたときの基板交換に関すること
商品の内容
などが記載されています。
で・・・
ここからは商品を開封し、中身を見ていきたいと思います。
とりあえず、商品の箱から中身を取り出しました。
説明書の他 色んなパーツが入っていました。
ということで、一つ一つのパーツを見ていきましょう
まずは、ACアダプター
アダプターのコードの長さは約145cmです。
カルシウムの箱が写っていますが、これは大きさを比較するためのもので、商品の一部ではありません・・・
続いて、コントローラー
コントローラーを含むコードの長さは約44cmです
続いて、延長コード
延長コードの長さは約80cmです
続いて、小物が入った袋
LED本体をケージやラックに取り付けるための吊り金具とネジ類が入ってます。
あと・・・プラスドライバーとマイナスドライバーも入ってます。
続いて、本体・・・
本体のサイズは
幅 約40cm
奥行 約5cm
高さ 約2.7cmです。
本体についているコードの長さは約27cmです
ちなみに、付属の延長コードを使用した場合、コントローラーを含むACアダプターから本体までのコードの長さは約286cmになりますので十分な長さかと思います。
で・・・コチラは基盤の面になり、光を発する部分です。
基盤の両側には反射板が付いています。
中央に四角いチップがありますが、このチップから紫外線が発せられます。
スイッチを入れると他のチップと違って、紫色に発光しますので区別出来ますね
で・・・
中央に丸いネジが見えますが、このネジを外して基盤の交換が可能です。
本体の上部には、本体をケージやラックに取り付けるための吊り金具を取り付けることが出来ます。
試しに、スドーのハープネットに取り付けてみましたが、ネジだけで簡単に取り付けることが出来ました。
で・・・
こちらが本体をリフトアップするための金具になります。
コチラを本体の両サイドに取り付けることにより、ケージの上にセットして使用することが出来ます。
また、スライドさせて伸縮が出来ますので45~60cmのケージで使用することが出来ます。
言葉だけじゃイメージ出来ないので、リフトアップ用の金具を付けて45cm水槽に本体をセットしてみました。
歪みやガタつきもなく、しっかりセット出来ました。
今度は、60cm水槽に本体をセットしてみました。
いかにも金具で引っかけてますといった感じですが、使用するにあたっては、何の問題もないかと思います。
せっかく60cm水槽にセットしたので、スイッチを入れて点灯させてみました。
めっちゃ明るくて、隅々まで照らされているので、おいら的に大満足です。
で・・・
ここで気になることと言えば・・・紫外線UVBがどれくらい出ているのかということですね!
紫外線照射用のLEDライトですから、明るさはもちろん、紫外線UVBの出力量も大切になってきます。
というわけで、紫外線UVBの出力量を測ってみることにしました。
紫外線UVBの出力量の測定には、ズーメッドのUVB測定器を使いました。
本体中央部のボタンを押し、測定したい光をスキャンすることにより、1cm四方におけるマイクロワット数を読み込み、ライトのUVBの出力量を測定します。
このUVB測定器で測定した数値の単位は、「μW/c㎡(マイクロワット・パー・平方cmメートル)」になります。
で・・・最初は、コントローラーで光量を100%にして・・・
ライトから15cmほどの距離の紫外線UVBを計ってみたところ138μW/c㎡前後の測定結果となりました。
パッケージに書かれている数値は平均値ですから、ほぼ性能通りの数値が出ていると言えます。
続いて、コントローラーで光量を50%にして
ライトから15cmほどの距離の紫外線UVBを測ってみたところ70μW/c㎡前後の測定結果となりました。
100%のときの約半分の数値ですね!
参考までに他の紫外線ライトについても紫外線UVBの出力量を測ってみることにしました。
まず、GEXの「レプタイルUVB150の26W」をライトドームにセットして
ライトから15cmほどの距離の紫外線UVBを計ってみたところ170μW/c㎡前後の測定結果となりました。
続いて、GEXの「ソーラーグローUVの80W」をライトドームにセットして
ライトから15cmほどの距離の紫外線UVBを計ってみたところ160μW/c㎡前後の測定結果となりました。
これらの結果を見れば、電球タイプの方が紫外線量が多いため優れているように思えますが、灯具や反射板の形状にもよりますが、強い紫外線を照射出来るのは、電球に近い範囲(電球の直下)になりますので、ケージの隅々まで強い紫外線を照射するには無理があると思います。
ケージの隅々まで紫外線を照射したいときには、バータイプの方が有利になると思いますので、「バータイプソラリウムUV LED」も選択肢の一つになるかと思います。
で・・・コントローラーにつきましては
プラスボタンとセットボタンを5秒間押し続けることにより
「MODE1」から「MODE4」までを切り替えることが出来、加えてオリジナルモードにも設定出来ます。
オリジナルモード以外は、一度設定すると時刻に合わせて自動的に光量を調節してくれるため大変便利です。
ここで注意が必要なのは・・・
紫外線ライトは照射距離が遠くなると紫外線の量が低くなるということです。
照射距離が30cmを超えると紫外線の量が低くなるため、適応ファーガソンゾーンがワンランク下がります。
飼育ケージのセッティングの際には、コントローラーでの設定に加えて照射距離についても意識する必要があるといえますね。
例えば、ファーガソンゾーンで「ZONE3」に該当する フトアゴヒゲトカゲの設定をする場合は こちらの図を参考にしながら「MODE3」の設定で照射距離を15~30cmの範囲にするか「MODE4」の設定で 照射距離を30~45cmの範囲にすればよいということになりますね!
基本は、飼育する生体のファーガソンゾーンを確認したうえで、生体に合わせてライトの照射距をセットし、そのうえでコントローラーでモードを選択して稼働させるという流れになるかと思います。
そうそう・・・
ケージのフタやメッシュの金網は、紫外線を遮ってしまいます。
ライトの直下にこれらのものがある場合は、生体に十分な紫外線を照射出来ないことがありますので、注意しましょうね
あと・・・「バータイプソラリウム UV LED 」のモード設定に必要なファーガソンゾーンや、細かな設定内容を知るためにはパッケージや説明書が必要になりますので、捨ててしまわないで保存するようにしましょうね!
また、ゼンスイのホームページにもより細かな説明がなされていますので、削除される前に保存されることをおすすめします。
LEDは、商品寿命が長いため、たまに設定を見直すことがあるかと思いますが、その時に必ず必要になると思います。
と・・・
まあこんな感じではございますが、これまでは生体によって紫外線ライトを使い分ける必要があり
また、チョイスしたライトによって別途灯具も必要になっていましたが・・・
「バータイプソラリウム UV LED」を使えば、生体に合わせた紫外線量を調整出来るので、これ一台で済ませることが出来ます。
また、1日8時間照射した1か月の電気料金が約84円と格安で・・・
紫外線量が50%以下になるまでの有効寿命が、5,000~7,000時間と非常に長いので、大変お財布にやさしいライトだと言えます。
そのうえ、しっかりと紫外線も出ているのですから、すばらしい商品だと思います。
ということで 今回はここまで・・・
今後、商品を使い込んで、気づいたことや気になることが出てきたら記事にしたいと思います。
YouTubeチャンネルでは、動画でご紹介していますので、是非ご参照ください!
⇒ チャンネルおさる YouTube
⇒ 【必見】ゼンスイ バータイプソラリウムUV LED 開封レビュー 爬虫類&両生類飼育者の目線で、商品の使い勝手やメリット・デメリットを徹底レビュー
以上、チャンネルおさるでした!
バーイ!