前回投稿した記事に、ちびっ子のアオジタトカゲを登場させたところ、お友達から・・・
⇒ 爬虫類のエサ用コオロギのガットローディングについてまとめました
「えっ アオジタトカゲを飼ったの?」
とか
「いつのまに アオジタトカゲをお迎えしたの?」
などと言われ・・・
「飼育環境を紹介してよ!」
とリクエストされたので
今回は、ハルマヘラアオジタトカゲと言うトカゲとその飼育環境をご紹介したいと思います。
で・・・
アオジタトカゲの仲間は、生息している環境でザックリ分けると、インドネシアの多湿な環境に生息するタイプと、オーストラリアの乾燥気味な環境に生息するタイプに分けることが出来ます。
ここでは、インドネシア系とオーストラリア系という言葉を使って、ザックリと区別させていただきますが・・・
インドネシア系とオーストラリア系では、生息している環境が違うため、当然、飼育環境も異なってきます。
ネット上には、アオジタトカゲの飼い方に関する情報が氾濫していますが、それがインドネシア系のアオジタトカゲのものか、オーストラリア系のアオジタトカゲのものか、そして、どのアオジタトカゲに関するものかが明らかにされていない情報もありますので、情報を入手するときには、その情報がどのアオジタトカゲのものなのかをしっかりと見極める必要がありますね。
話がそれてしまいましたが・・・・
おいらが飼育しているアオジタトカゲは、ハルマヘラアオジタトカゲといって、高温多湿なインドネシアに分布しているアオジタちゃんで、オオアオジタトカゲの仲間になります。
先ほど用いたインドネシア系とオーストラリア系という、ザックリしたくくりで言えば、インドネシア系に該当します!
で・・・
オオアオジタトカゲと言えば、生息地域ごとにいくつかのロカリティーが存在し、ハルマヘラアオジタトカゲの他にも、アンボンアオジタトカゲ、セラムアオジタトカゲなどがいて、これらはよく流通していますのでショップで見かけることも多いかと思います。
最大全長は、約70cmと言われていますが、飼育下ではそこまで大きくなることは少なく、飼育下での最大全長は、50~60cm程だと言えます。
寿命については、一般的に10年から15年と言われていますが、中には20年を超える個体もいるようです。
で・・・
前置きが長くなりましたが、ここからは、ハルマヘラアオジタトカゲを飼育するために、おいらが使用している飼育用品をご紹介しますね。
ちなみに おいらのところのアオジタちゃんは、サイズ的にはベビーから少し育ち、ヤングの手前といった感じのちびっ子サイズです!
で・・・
ハルマヘラアオジタトカゲは、野生下では、熱帯雨林の倒木のスキマや、湿気をおびた落ち葉の中に隠れながら生活しています。
主に地表で生活しているということで、床材のチョイスが重要になりますが・・・
湿度が高めな環境を好むということで、床材は、保湿性の高いものを潜れるぐらいに厚めに敷くと良いと言われています。
おいらの場合は・・・
ハスクチップや・・・・・
プレミアムパーム・・・・・
テラリウムハスクといった粗目のヤシガラを使っています。
床材について注意すべき点とすれば、どんな床材を使うにせよ、乾燥のさせ過ぎで粉が出る状態にしてはいけないということです・・・
本来、湿度が高めの環境で生活している生き物なので、粉が出るほどにカラッカラに乾燥させた床材を使うと、気管支や鼻・目などが炎症を起こすことがあるとのことなので注意しましょうね
また、床材の湿度を高めにキープする場合、メンテナンスを怠ると不衛生になり、臭いはもちろん、カビやダニの発生にもつながりますので、おいらの場合、1~2週間に1回のスパンで、定期的に床材を全て交換するようにしています。
湿度については、床材が完全に乾かないように注意して、1日2~3回ほど霧吹きをして、湿度が、60~70%になるようにしています。
また、ちびっ子サイズということで、隠れ家的な目的に加え、乾燥を防ぐ目的でスドーのウエットシェルターのLサイズに水を入れて設置しています。
ちなみに、おいらのところのアオジタちゃんは、エサを食べるとき以外は、1日のほとんどの時間をウェットシェルターの中で過ごしています。
で・・・ウエットシェルターについては、サイズに限界があるため、成長とともに中に入れなくなりますが・・・
成長とともにある程度の乾燥にも耐えてくれるようになりますので、必要であれば、隠れ家としてのシェルターを成長に合わせて使用する予定です・・・
で・・・
高温多湿な環境を好む生き物なので、温度と湿度の管理が重要になるわけですが・・・
温度や湿度を管理するためには、温湿度計を使うと便利です。
で・・・
温湿度計には、アナログ式のものとデジタル式のものがあります。
デジタル式のものは電池が必要になりますが、温度や湿度の管理に不慣れなうちは、温度については、最高温度と最低温度、また、湿度については、最高湿度と最低湿度を記録してくれるので大変便利です!
あと、高温多湿な環境を維持するということで、不衛生な環境にならないように、GEXのテラリウムデオという、バチルス属バクテリアの力を利用した消臭・抗菌スプレーを使っています。
続いて、飼育ケージですが・・・
今のところ、ちびっ子サイズということで、45cm幅のロータイプ水槽を使っていますが、将来的には体のサイズに合わせて、幅60cm・奥行45cmのケージ、または、幅90cm・奥行45cmのケージを使いたいと思っています。
フタについては・・・
アオジタトカゲは手足が短いため、脱走とは無縁のように見えますが、太い尻尾を利用して立ち上がり壁面をよじ登ろうとしますので、おいら的にフタは必須だと思います。
そのため、今は、スドーのハープネット45を使っています。
続いて、保温器具ですが・・・
おいらの飼育部屋は、エアコンで温度管理をしていて、アオジタトカゲを飼育しているケージ付近の温度は、25~28℃をキープするようにしています。
ホットスポットについては、アオジタトカゲは、主に地表で生活しているため、おいら的に地表付近の温度に重点をおいています。
今回は、パネルヒーターを使っていますが、ホットスポットとなる地表付近の温度が35℃位になるようにしています。
エアコンで温度管理をしているといっても、家庭用のエアコンですから、冬の間やケージの設置場所によっては十分に地表付近を温めることが出来ないこともありますが、そのような時には、パネルヒーターに加えて・・・
GEXのヒートグローのように、赤外線を照射するタイプの保温球を使ったり・・・
GEXのヒーティングトップのように、ケージの上から温めるタイプのヒーターを使うときもあります。
で・・・
アオジタトカゲは、昼行性のトカゲでありながら、物陰に隠れていることが多いため、紫外線ライトについては、ショップやブリーダー、そして書籍等において、不要だという情報や、必要だという情報が混在しています。
で・・・
おいらの飼育環境では・・・
ゼンスイのバータイプソラリウムUVLEDというLEDタイプの紫外線ライトが、アオジタトカゲの飼育環境に最適な紫外線照射モードの設定が可能なため、こちらのライトを使用しています。
こちらのバータイプソラリウムUVLEDについては、過去記事でレビューしていますので、ご参照頂ければと思います
⇒ ゼンスイ バータイプソラリウムUV LED 開封!使い勝手やメリット・デメリットを徹底評価&レビュー
余談ですが、LEDタイプの紫外線ライトが発売される前は、GEXのレプタイルUVBというスパイラルタイプの蛍光灯を使っていました。
レプタイルUVBには、熱帯・亜熱帯に生息する爬虫類に使う黄緑色のパッケージのレプタイルUVB100と、砂漠・サバンナに生息する爬虫類に使うオレンジ色のパッケージのレプタイルUVB150という商品がありますが、インドネシアのアオジタトカゲの場合は、黄緑色のパッケージのレプタイルUVB100の方がおいら的に向いているかと思います
続いて、水入れやエサ入れですが・・・
水入れやエサ入れについては、ひっくり返されないものであれば、おいら的に何でもいいと思います。
おいらの飼育環境では、安定感のあるものを特にこだわりなく使っています。
まあ、おいらが使っている飼育用品については、こんな感じですが、ここからは飼育環境のセッティングの様子をお届けしますね。
まず、パネルヒーターを配置して・・・
45cm幅のロータイプ水槽をセットしました。
続いて、床材のハスクチップを敷きました。
いくつかの「ヤシがら」の床材の中からハスクチップをチョイスしたのは、たまたま近くに置いていたからです。
そして、ヘラを使って、床材を平らにならして・・・
スドーのウェットシェルターを設置しました。
で・・・
ウェットシェルターの近くに水入れを設置しました。
そして、エサ皿を仮置きしてみました。
まあこんな感じです・・・・
おいら、アオジタトカゲの飼育に関しては、装飾用のレイアウトグッズなどは使わず、必要最低限の飼育器具でシンプルにしたいので、こんな感じになりました。
ということで・・・
水入れとシェルターに水を注ぎました
そして、アオジタちゃんに入居して頂きました。
とりあえず、脱走防止のためのスドーのハープネットをセットしました。
続いて、照明のバータイプソラリウムUVLEDをセットして点灯させました。
バータイプソラリウム・UVLEDは、アオジタトカゲに適した太陽光再現モードが搭載され、点灯時間をタイマーで管理してくれるので大変便利です。
まあ、こんな感じではございますが、後は、この環境に慣れてくれるのを待つばかりです。
新しい環境に慣れてくれるまでは、飼育ケースを移動したり、あれこれレイアウトをいじったりせずに、そっとしてあげたいと思います。
で・・・
エサについては、ハルマヘラアオジタトカゲは雑食性のトカゲです。
そのため、主食としてコオロギをはじめとする生きた昆虫や・・・
アオジタトカゲのパッケージが目印の、レパシーというメーカーの雑食性トカゲ用のブルーイビュッフェというフード
その他、レオパドライやトカゲブレンドフード、フトアゴドライのような人工フード
おやつとして、たまに少量ですが、リンゴやバナナ、キウイフルーツといった果物を細かくカットしたものを与えています。
エサの種類や与え方については、飼料メーカー、ショップやブリーダー、そして書籍等において、さまざまな情報が提供されていますが、おいら的には・・・
成長期の間は、生きた昆虫を中心に高たんぱくなエサを、1~2日ごとに食べるだけ与え、アダルトサイズになったら、バランスを重視して様々なエサを、3~4日ごとに与えるようにしています。
生きた昆虫は、ウォンバルーのインセクトブースターを使って、しっかりとガットローディングを行ったものを与えるようにしています。
それと・・・成長期ということで、ガットローディングを行った昆虫にさらにカルシウムを振り掛けて与えています。
アオジタトカゲは、カルシウム不足や片寄った栄養バランスにより、骨の異常をはじめとする様々な症状が現れます。
自分が与えているエサにカルシウムの吸収を助けるビタミンD3をはじめ、どのような成分が含まれているのかを知っておくことも大切かと思います・・・
で・・・
おいらが行っている生きたエサ用昆虫のガットローディングについては、過去記事でご紹介しています。
⇒ 爬虫類のエサ用コオロギのガットローディングについてまとめました
また・・・
最近では、X(旧Twitter)で紹介されていた、ウォンバルーのアオジタトカゲ用の専用フードを作って与えています。
で・・・アオジタトカゲの専用フードの材料は、次のとおりです。
デビフ缶の「ささみ&レバーミンチ」150g入り1缶
ウォンバルーの「ハービヴォラスレプタイルミール」20g
ウォンバルーの「レプタイルサプリメント」75g
これらをしっかり混ぜ合わせ・・・
硬い時は水で調節するだけで、OKです!
簡単ですね!
このアオジタトカゲの専用フードには、爬虫類に必要なビタミン、ミネラル、必須栄養素が全て含まれており、カルシウムやその他のサプリメントを追加する必要がないとのこと
また、冷凍保存が出来ますので、1回の給餌に必要な量をラップで包んで平らに延ばして冷凍しておくと便利かと
ウォンバルーのアオジタトカゲの専用フードは、食いつきも良く栄養のバランスも整っているとのことなので、今後も続けていきたいと思います。
ちなみに、おいらの場合、一回のエサの量は、生体の頭の大きさを目安にしています。
エサが多すぎると、消化不良を起こし軟便になることがありますので、よく観察してエサの量を調節するようにしています。
で・・・
日々の管理としては・・・
エサの残りやフンの掃除
水入れとウェットシェルターの洗浄
また、1日に2~3回霧吹きをして、湿度が60~70%になるようにしています。
あとは、不衛生な環境にならないように、GEXのテラリウムデオという消臭・抗菌剤をスプレーしています。
まあ こんな感じではございますが、アオジタトカゲは、丈夫で簡単だとよく言われますが、生き物である以上、抑えるべきポイントは理解しておく必要があると思います。
これからも、様々な情報を収集し、拒食や病気(脱皮不全、脱水、下痢、クル病、マウスロットなど)にならないように細心の注意を払って、試行錯誤を重ねながら飼育していきたいと思います。
ということで 今回はここまで・・・
今後、大きな変化や気になることが出てきたら記事にしたいと思います。
YouTubeチャンネルでは、動画でご紹介していますので、是非ご参照ください!
⇒ チャンネルおさる YouTube
⇒ アオジタトカゲ(ベビー) の飼い方・飼育用品・飼育環境・エサについてまとめました
以上、チャンネルおさるでした!
バーイ!