今回は、サバンナモニターのベビーちゃんを飼育するために、おいらが使っている飼育用品と飼育環境のセッティングの様子をご紹介したいと思います。
で・・・
サバンナモニターは、サバンナオオトカゲとも呼ばれる、アフリカの中央部に広く分布しているオオトカゲの仲間です。
略して、サバモニと呼ぶこともあります!
大きさについては、1メートルを超えるとよく言われますが、おいら的に、そこまで大きな個体は、あまり見かけたことがありません・・・
サバンナモニターは、オオトカゲの中でもよく見かける種類で、おいらがよく行くショップでも、トーゴやガーナから輸入されたワイルド個体や、現地で採集した卵を人工ふ化させたファームハッチ個体をよく見かけます。
で・・・
サバンナモニターは
雨季と乾季がある地域に生息し、主に雨季に活動し、乾季は休眠しています。
雨季の間に、しっかり食べて、乾季の間は、約半年間何も食べずに休眠をする・・・
こんな感じの、恐ろしく過酷な生活を送っています。
生活環境については・・・
サバンナという名前から、ライオンが走ると黄色い砂ぼこりが舞い上がるような、カラッカラに乾いた草原で常に生活しているようなイメージですが・・・
サバンナモニターが活動しているのは、カラッカラに乾いた時期ではなく、草原の草木が青々と茂っている時期です。
また、自ら巣穴を掘ったり、他の生き物が彫った巣穴を利用したりして、暑さや乾燥を避け、1日の大半を湿度のある環境で過ごしています。
飼育下では、1年のうちで、雨季と乾季を再現して飼育する方法がよく知られていますが、ベビーから1年ほどは、しっかりと食べさせる、雨季型の飼育が一般的です。
雨季や乾季と言うと、何だかややこしそうな感じですが・・・
最初の1年は、将来のために十分なエサを与えて、しっかりした体を作る
いわゆる土台作りの時期だと考えて飼育するとよいかと思います。
ただし、肥満になりやすいため、その点には注意しましょうね!
ちなみに、乾季型の飼育は、バスキングライト以外の保温器具をオフにして、徐々に温度を下げて行き、飲み水だけを与えた状態で、冬の間の3~4ヶ月間を過ごさせる飼育方法です。
どこまで温度を下げるかについては、生体の状態にもよりますが、レオパのクーリングみたいな感じですね!
ということで
ここからは、サバンナモニターのベビーを飼育するために、おいらが使用している飼育用品をご紹介します!
まず、ベビーの頃は、1年を通して雨季型の飼育をするということで、床材のチョイスが大切かと思います。
で・・・
昼行性のサバンナモニターを飼育するためには、飼育ケージ内にバスキングエリアといって、ライトで照らした日向ぼっこ用のスペースが必要になります。
また、保温のためにエアコンを使ったり、専用の保温器具を設置するかと思います。
このように、ケージ内を保温したり、日向ぼっこ用のライトを照射したりすれば、当然、乾燥状態になります。
こうなると、雨季型の環境とはかけはなれてしまいますので、湿度をキープ出来る床材がベストだと思います。
で・・・
おいらがチョイスした床材は・・・
エキゾテラのデザートベースの細目です。
チョイスした理由は、ショップのサバンナモニターの床材でも使われていましたし、サバンナモニターをお迎えするときに 店長さんに勧められたからです。
原材料は、天然の土とのことで、乾燥させても湿らせても使用出来、水分があると湿った色になるので、湿度管理の目安になるかと思います。
続いて・・・
シェルターですが・・・
サバンナモニターは、自然下では巣穴に潜って、暑さや乾燥から身を守っているため、シェルターは必須だと思います。
おいらは、上に水を溜めて高湿度を維持することが出来る、エキゾテラのモイストシェルターコーナーを使っています。
モイストシェルターコーナーには、いくつかのサイズがありますが
今回使っているのは、幅が13cmのモイストシェルターコーナー130というタイプです。
もう少し大きくなったら、幅が16cmのモイストシェルターコーナー160というタイプに変更する予定です。
続いて・・・
照明器具ですが
サバンナモニターは、昼行性なので、太陽の代わりとなる強い紫外線を発するライトが必要になります。
また、日向ぼっこ用のバスキングエリアの温度を40℃近くまで上げる必要があるため、熱を発するライトも必要になります。
で・・・
おいらが使っているのは、エキゾテラのソーラーグローUVの80Wというライトです。
このライトが1つあれば、昼行性のサバンナモニターに必要な紫外線を照射すると同時に、熱も発するので、日向ぼっこ用のバスキングエリアを簡単に作ることが出来ます。
で・・・
ライトの取り付けは、同じエキゾテラのライトドーム18cmとライトスタンドを使っています。
ライトスタンドは、高さを調節出来るので、バスキングエリアの温度調節が楽に出来ます。
それから・・・
ライトスタンドの黒い土台プレートは、厚さが3mmです。
この上に水槽を乗せますが、水槽が傾かないように、厚さ3mmの帯状のゴム板を2本準備しました。
ちなみに、ライトのオン・オフは、24時間繰り返しタイマーで管理しています。
昼行性のトカゲの飼育では、1日の生活のリズムを安定させることも大切になるので、タイマーを使っての点灯時間の管理は必須だと思います。
おいらの飼育環境では、1日9時間ほど点灯させています。
続いて・・・保温器具については、おいらの飼育部屋は、エアコンで温度管理をしていて、サバンナモニターを飼育しているケージ付近の温度は、26℃前後をキープするようにしています。
また、ベビーということで、ケージの一部にパネルヒーターを敷いて、体を下から温めたいときに温めることが出来るようにしています。
続いて・・・
飼育ケージ内の温度や湿度の管理については、デジタル式のものを使っています。
おいらは、ニチドウのマルチ湿温度計を使っていますが・・・
デジタル式のものは、温度と湿度の最高値と最低値を記録してくれるので、
お出かけや、お休み中の温度や湿度のチェックも出来て便利ですね!
で・・・
ホットスポットとなる地表の表面温度の測定にはヒートガンを使っています。
続いて、水入れですが・・・
おいらのところのサバモニちゃんは、よく水に入っているので、飲み水用の器というより
全身が入るサイズの水入れを配置しています。
使っているのは、エキゾテラのウォーターディッシュのLサイズやビバリアのバブルディッシュのMサイズです。
湿度の管理については、
霧吹きを基本とし、湿度が40~60%になるようにしています。
あと、たっぷりと霧吹きをするということで、不衛生な環境にならないように、エキゾテラのテラリウムデオという消臭・抗菌スプレーを使っています。
で・・・サバンナモニターは・・・
手足が短いため脱走とは無縁のように見えますが、レイアウトしたアイテムを利用して脱走を試みますので、おいら的にフタは必須だと思います。
今回は、スドーのハープネット60を使っています。
続いて・・・
飼育ケージにつきましては、80Wのソーラーグローを使うので、水槽内に熱がこもらないように、60cm幅のロータイプ水槽を使っています。
飼育ケージのサイズについては、色々な考え方がありますが、おいらの場合は。サバモニちゃんの成長に合わせてサイズアップしていきたいと思います。
まあ、おいらが使っている飼育用品についてはこんな感じですが、ここからは、飼育環境のセッティングの様子をお届けしますね!
ということで
最初は、ライトスタンドにソーラーグローの80Wをセットしたライトドームを取り付けて配置して、厚さ3mmの帯状のゴム板を2本セットしました。
そして、ゴム板の間にパネルヒーターをセットしました。
そして、60cmのロータイプ水槽をセットしました。
続いて、床材のエキゾテラのデザートベースの細目を敷きました。
デザートベースは、湿った状態で梱包されていますので、土が湿った色をしていますね
今回は3リットル入りを1袋使いました。
ヘラを使って、床材をざっくりとならして、いい感じに整えました。
そして・・・
ライトの真下に、高さのあるバスキングストーンをセットしました。
ライトとの距離が短くなるため、より高温の日向ぼっこエリアを作ることが出来ると思います。
続いて・・・
水入れのエキゾテラのウォーターディッシュのLサイズを配置しました。
そして、隠れ家のモイストシェルターコーナー130を配置しました。
シェルターとパネルヒーターの配置については、この飼育ケースでのサバモニちゃんの行動をよく観察して、調整したいと思います。
まあ、おいら的に、いい感じに配置出来たので、ソーラーグローの80Wを点灯させました。
ライトとバスキングストーンの距離が20cmになるように、ライトスタンドの高さを調節しています。
ライトをつけて1時間後のバスキングストーンの温度は、40.6℃でした。
ライトから離れたところの地表の温度は、26.5℃でした。
温度勾配もばっちりですね!
温度の面でも納得出来たので
モイストシェルターコーナーとウォーターディッシュに水を入れました。
ウォーターディッシュの水位は、サバモニちゃんが水に入ったときに、楽に呼吸が出来るようにしています。
と・・・
ここで、床材の色に注目してみましょう。
ライトをつけて1時間ほどですが・・・
ライトで照らされた部分の床材が乾いて、白っぽくなっています。
ライトによって、かなりの水分が奪われていることが分かりますね。
湿度をキープする方法は、お部屋の環境や飼育設備によっても変わってくると思いますが・・・
おいらの場合は、霧吹きを基本とし、湿度が40~60%になるようにしています。
冬場のように、空気が乾燥している時期は、加湿器を使って部屋全体の湿度を上げたりもしています。
というわけで
飼育環境が整った感じなので、サバモニちゃんに入居して頂きました!
ここはどこ・・・・みたいな感じで ソワソワしていますね!
しばらくすると・・・
新しい環境にも慣れてきたみたいで
気持ちよさそうに 水浴びしてみたり・・・
バスキングストーンの上でマッタリしてみたり・・・
恐る恐るウエットシェルターに入ってみたり・・・
色んな姿を見せてくれるようになりました!
エサは、ショップのアドバイスで、カルシウムをまぶした生きたコオロギと
モニターフィードというオオトカゲ専用の人工フードを与えています。
モニターフィードに関しては、ベビーには粒が大きいので、適当な大きさに砕いてから、水でふやかして与えています。
ライトの点灯直後や、消灯の直前の時間帯は避け、体が温まってから毎日同じ時間帯に与える感じです。
生後1年になるまでは、毎日エサを与えても良いとのことなので、肥満にならないように注意しながら、毎日、数分で食べきる量を与えています。
エサの量については、個体差もありますので、飼い主の観察力が試されるかと思います。
まあ、多くの個体が、お腹がいっぱいになったら、エサを差し出しても見向きもしなくなりますので、分かりやすいかと思います。
で・・・お腹がいっぱいになったら、お気に入りのバスキングストーンの上で、マッタリタイムを満喫中です!
サバンナモニターのベビー飼育をするうえでの日々の管理としては・・・
毎日のエサやり
エサの残りやフンの掃除
水入れとシェルターの洗浄と給水
温度と湿度のチェック
湿度を保つための霧吹き
みたいな感じです。
あと、サバンナモニターは、ライトで暖められた水にフンをすることがよくあるので、水入れにフンをしたときは、早めに取り替えるようにしています。
で・・・
おいら的に、サバンナモニターのベビーの飼育環境についてまとめると・・・
湿度をキープ出来る床材を使用
シェルターや隠れ家は必須
昼行性なので紫外線とホットスポットは必須
ライトの点灯は 毎日規則正しく
昼間の温度は、ホットスポットが40℃で、涼しいところが26℃
夜間の温度は、26℃で、床の一部をパネルヒーターで保温
湿度は、40~60%
生後1年は毎日エサを与える
肥満に注意
活餌にはカルシウムの添加を欠かさない
と・・・まあ、こんな感じです。
それと・・・
おいらの飼育環境では、成長の一歩先を行く感じで、飼育環境のサイズアップが必要になりますね・・・
あと・・・
サバンナモニターのベビーちゃんの、エサの与え方や頻度、飼育環境については、飼育者やショップによっても考え方に違いがあると思いますので、その点はご了承願います。
まあ、今回は、サバンナモニターのベビーの飼育にポイントを絞ってお届けしましたが、雨季と乾季を生きる生き物ということで、試行錯誤が欠かせないと思います。
これからも愛情を注ぎ、拒食や病気(脱皮不全、脱水、下痢、クル病、マウスロットなど)にかからないように細心の注意を払って、立派に育てあげたいと思います・・・
ということで 今回はここまで・・・
今後、大きな変化や気になることが出てきたら記事にしたいと思います。
YouTubeチャンネルでは、動画でご紹介していますので、是非ご参照ください!
⇒ チャンネルおさる YouTube
⇒ サバンナモニターのベビーの飼い方・飼育用品・飼育環境・エサについてまとめました
以上、チャンネルおさるでした!
バーイ!