オオアシカラカネトカゲの飼育にチャレンジしたいということで、エジプト便で入荷したオオアシカラカネトカゲ(シロテンカラカネトカゲ・オセラータスキンク)をお迎えしました。

お迎えしたのは全部で6匹
サイズは大小さまざま
オスメスは不明
太り過ぎなのか赤ちゃんがいるのかはわかりませんが、おなかの大きな個体もいます。
砂に潜ったり、砂の上をクネクネと動いて移動する、攻撃性などみじんも感じないプリティーなトカゲさんです!

おいら・・・
生体をお迎えするときには、事前に書籍やネットでしっかりとお目当の生体についての情報を収集するタイプですが・・・
さらにショップでも、生体の特性から飼育環境、必要な飼育器具、そしてエサにいたるまでしっかりレクチャーを受けてきましたので、分かりやすくお伝えできればと思います。
まあ、飼育環境や飼育スタイルにつきましては、ショップによっても考え方が違っていたり、飼育者によっても違いがあると思いますので、そのあたりはご理解いただければと思います。
おいら的には、飼い主が目の前の一匹のために全力で学習し、身につけた知識をもって日々じっくり観察し、たっぷり愛情を注いで飼育することが一番大切だと思ってます・・・
話がそれてしまいましたが・・・
オオアシカラカネトカゲをお迎えするにあたり、飼育用品もあわせて購入してきましたので、ご紹介しながら飼育環境のセッティングを行いたいと思います。

ということで・・・
まず、デザートブレンドクラシックという床材


爬虫類の仲間は、樹上で生活するタイプや地上で生活するタイプなど色んなタイプがありますが、オオアシカラカネトカゲは、地表や地表付近のごく浅い地中で生活するタイプのトカゲになります。
こちらの床材で、潜りやすい環境にしたいと思います。
あと、デザートブレンドのような目の細かい床材を使う場合、フンの掃除には、コチラのクリーンスクーパーが便利です。

続いて、ソーラーグローUVという80ワットのライト

これ一つで、昼行性のトカゲに必要な紫外線を照射すると同時に、日向ぼっこ用のバスキングエリアを作ることができるライトです。
オオアシカラカネトカゲは、ヨーロッパ南部からアラビア半島を経て、アフリカ北部まで幅広く分布しています。
爬虫類の仲間は、主に日中に活動して夜間は寝ている昼行性と、逆に、主に夜間に活動して日中は寝ている夜行性に分けることが出来ますが、オオアシカラカネトカゲは昼行性です。
ライトが点灯したら、クネクネとお散歩したり、日向ぼっこをしたりします。

続いて、ライトを取り付けるライトドーム

そして、ライトスタンド


ライトが当たる部分には、日向ぼっこの時にお腹を温めることが出来るよう、熱を蓄える「バスキングストーン」と呼ばれるブロックや石を置いてあげるとよいかと・・・

続いて、飲み水を入れる水入れ・・・


水入れに関しては、意外と水を飲みますので、あまり深くない浅めの水入れを常に設置してあげましょう。
ちなみに、写真の水入れは、エキゾテラのフィーディングディッシュSという商品です。
それと、手持ちの60cm幅のロータイプ水槽を使うので、脱走防止のためのハープネットを準備しました。

まあ、必要な飼育用品はこんな感じなので、ここからは、飼育環境をセットしていきます。
最後までお付き合いくださいね!
まず最初は、ライトスタンドにライトドームをセットしてライトを配置しました。

で・・・・
ライトスタンドの土台プレートは、厚さが3mmです。

この上に水槽を置くため、水槽が傾かないように、3mmの帯状のゴム板を敷きました。

そして、手持ちの60cm幅のロータイプ水槽をセットしました。


飼育ケースについては、地表や地表付近のごく浅い地中で生活するタイプのトカゲですから 樹上で生活するカメレオンのような高さのあるケースは必要ないとのことです。
ただ、あまり小さなケースだとバスキングライトを点灯した時に、ケース全体の温度が上がってしまうので注意が必要です!
続いて、ライトがあたる部分を、日向ぼっこ用のバスキングエリアにするために、ブロックを置きました。

ガラスとブロックの間に、中途半端なスキマがあると、生体がはさまってしまうので注意しましょう!
ブロックを配置したら、床材のデザートブレンドクラシックを入れました!


水入れを置くところに、水入れが沈まないように石を置きましたが、あまり意味がない感じなので、なくても良かったかもしれません・・・・

まあ、こんな感じでセッティングが完了したので、ライトを点灯させケージ内の温度をチェックしました。

ケージの一部だけが温度が高いバスキングエリアとなるようにして、他の部分は涼しくなるような温度勾配を作ることがポイントです。
幅が広めのケージであれば、片方をバスキングエリアとして温度を高めにして、もう片方の温度を下げるといった温度勾配のあるセッティングが簡単にできますね・・・
ライトのオン・オフは、24時間繰り返しタイマーで管理すると便利です。


おいらの場合は、オオアシカラカネトカゲの生活のリズムを安定させるために、1日9時間ほど規則正しく点灯させています。
水槽内の温度をチェックして、おいら的に納得の飼育環境が整ったので、オオアシカラカネトカゲちゃんに入居して頂きました!

温度的には、昼間はバスキングライト直下の温度を35℃前後として、それ以外の場所の温度を25℃前後にしています。
夜間は20℃~25℃前後にしています。
話は変わりますが・・・
オオアシカラカネトカゲは、卵胎生と言って卵を産むのではなく、直接子供を産むといった特徴があります。
おいらが今回オオアシカラカネトカゲをお迎えしたのは、その可愛らしさはもちろん、直接子供を産む、卵胎生の繁殖を楽しみたいという理由からです。
飼育ケージの中で発見した卵を大切に管理して、卵から孵化するのを待つという楽しみもありますが、いきなりベビーが現れるというのも楽しみで、妙にゾクゾクしますよね!
で・・・
オオアシカラカネトカゲと言えば、ショップのエジプト便の入荷時によく見かけるトカゲですが、シロテンカラカネトカゲとかオセラータスキンクという名前で販売されていることもあります。
どこから見ても「大足(オオアシ)」には見えないトカゲですが、四肢が退化した同属他種よりは、足が大きいためオオアシという呼び名が付けられているみたいです。

性格的には、おとなしく、ものおじしないタイプで、エサをくれる人を覚えてくれる可愛いトカゲです。
多頭飼育も可能とのことなので、今回は最初から多頭飼育しています。
飼育していて感じたのですが、とにかく日向ぼっこが大好きなトカゲで、ライトが点灯してブロックの温度が上がってきたら、みなさんこぞって日向ぼっこを開始します。

砂に潜ることが多いため、床材を飼っているとか、土を飼っているなどと言う人もいますが、おいらのところのオオアシカラカネトカゲちゃんを見る限り、そんな感じはしません・・・

ネット上には、紫外線ライトやバスキングライトは不要といった情報がありますが、おいら的には、絶対に必要だと思います。

で・・・
エサは 生きたコオロギなどの昆虫がメインですが・・・

水でふやかした人工フードやレオパゲルのような練り餌など、ほとんどの個体が人工フードを食べるようになります。


栄養バランスの取れた人工フードに慣らしていくのも一つの方法かと思います。
そうそう、昆虫を与えるときはカルシウムをしっかりまぶして与えましょうね。


それと・・・
エサの頻度については、ベビーのころは毎日、アダルトになったら2~3日おきに1回というのが基本とのことです。
おいらのところでは、エサへの反応や、食べ残しなどをしっかり確認しながら、2~3日おきに1回、コオロギと人工フードの両方を与えています。
エサの量については、食べ残しの量を見ながら調節しています。
まあ、今日のところは、飼育環境のセッティングも出来たことですし、後は可愛いベビーちゃんの誕生を夢見て、拒食や病気(脱皮不全、脱水、下痢、クル病、マウスロットなど)にならないように細心の注意を払って、試行錯誤を重ねながら飼育していきたいと思います。

ということで・・・今後、大きな変化や気になることが出てきたら記事にしたいと思います。
YouTubeチャンネルでは、動画でご紹介していますので、是非ご参照ください!
⇒ オオアシカラカネトカゲの飼い方・飼育用品・飼育環境・エサについてまとめました
以上、チャンネルおさるでした!
バーイ!