今回は、ダイオウサソリを飼育するために、おいらが使っている飼育用品と、飼育環境のセッティングの様子をご紹介したいと思います。

ダイオウサソリの飼育を始めたばかりの方や、これから飼育を始めたい方向けの内容となっていますので、ご活用いただければと思います。
で・・・
ダイオウサソリは、エンペラースコーピオンや、オオコガネサソリ、コウテイオソレサソリ、テイオウサソリなど様々な名前で呼ばれる、アフリカ中部から西部にかけて広く分布するサソリです。

分布域が広いため、森林やサバンナといった、気候や環境が大きく異なる地域にも生息しています。
そのため、体長などの面で地域差が見られるようです。
ちなみに、サソリは分類学上、クモやダニの仲間になります。

で・・・
ダイオウサソリは、日本では、世界最大のサソリと呼ばれることもありますが・・・
世界は広く、最近では、インディアンジャイアントフォレストスコーピオン(スワンメルダムオオハカリサソリ)をはじめ、もっと大きなサソリがいるのでは・・・・と言われています。

ちなみに、おいらの手元にある20年ぐらい前の図鑑には、体長が20cmと書かれていますが、おいら的に、そこまで大きな個体はほとんど見たことがなく、12cmから15cmぐらいのものが多いかと思います。
寿命については、約8年といった感じです。

で・・・
ダイオウサソリは、サソリの中ではおとなしく、積極的に攻撃してくる個体はあまりいませんが・・・

尾節という、しっぽのような部分の先端に毒を作る毒腺と、毒を注入する毒針を持ち
獲物を捕獲したり、外敵から身を守るために使っています。

毒性については、刺されると少し腫れて、数日経つと痒くなる程度で、それほど強くないと言われますが、人によってはアナフィラキシーショックを起こすことがあるとのことですから、取り扱いには注意が必要ですね!
ちなみに、毒針のところの色は、成長とともに黄色っぽい色から、オレンジっぽい色に変化し、成体になると濃いオレンジ色になるとのことです。

あと、立派なハサミは、破壊力抜群で、挟まれると流血の危険があるので、こちらのほうも注意が必要ですね。

まあ、おいら的にサソリの取り扱いについては、素手で触るのは厳禁だと思います!
で・・・
ダイオウサソリは、
サソリの中では、ペットとして古くから飼育されている種類で、飼育方法がほぼ確立されている感じですが、幼体と成体とでは、別の生き物かと思うぐらい飼育方法が異なります。
そのため、この記事では、成体の飼育に内容を絞ってお届けしたいと思います。

ちなみに、おいらの個人的な感覚としては、幼体の飼育は難易度が非常に高い感じですが、成体の飼育難易度は、幼体ほど高くはないといった感じです。
ただし、難易度がそれほど高くないとはいえ、成体の飼育においても、25℃~30度の飼育温度を保つ必要がありますし、湿度についても70%~80%を保つ必要がありますので、この点は理解しておく必要があるかと思います。
まあ、出産や幼体の飼育については、いい感じの写真が撮影できたときにでもご紹介したいと思います。

ということで・・
ここからは、ダイオウサソリを飼育するために、おいらが使用している飼育用品をご紹介します!
まず、床材については、多湿な環境を好むため、保湿性が高い床材がおすすめです。
おいらのところでは、ジクラのジョジョサンドというサソリ用の床材を使うこともありますし・・・

パームマットやココピート、ピートモスなどを使うこともあります。

高温多湿な環境での飼育になりますので、おいら的に、床材が不衛生にならないよう、早めのタイミングで交換するようにしています。


続いて、隠れ家ですが・・・
ダイオウサソリは、スキマや物陰が大好きで、日中は、物陰に隠れて過ごすことが多い感じです。

おいらの場合は、おもに爬虫類用のシェルターを使っていますが・・・

乾燥しがちな時期には、スドーのウェットシェルターをメインに使っています。

たまたまかもしれませんが、おいらのところのサソリちゃんたちは、みなさんウェットシェルターがお気に入りです。


続いて、水入れですが・・・

水入れについては、床材にしっかりと水を含ませておけば無くてもよいというご意見もございますが、用心深いおいらは、浅めの水入れに水で戻したミズゴケを入れて常に設置しています。

続いて、保温器具ですが・・・
ダイオウサソリの成体を飼育する場合、25℃~30℃の温度を保つ必要があります。
おいらのところでは、エアコンで温度管理をしています。

ちなみに、ここでいう飼育温度とは、空間温度のことを言っていますので・・・
飼育ケースの底面の一部分だけを温めれば、それ以外の部分が25℃を下回ってもよいと言っているわけではありませんので、ご理解くださいね!

あくまで、ケース全体の空気を25℃~30℃に保つことが大切かと・・・

ちなみに、パネルヒーターを使用する場合は、飼育ケースの底の全面に敷いたら逃げ場がなくなってしまうので・・・

2分の1から3分の1程度の範囲で使用するとよいかと・・・

まあ、おいら的に、寒い部屋で、パネルヒーターだけで空間温度を25℃以上に保つのはなかなか難しいので、エアコンか、簡易温室を使った温度管理をおすすめします。
最後に、飼育ケースですが、ダイオウサソリは、多湿な環境を好むため、いい感じに湿度をキープできる飼育ケースが必要になります。

で・・・
おいらのところには、何匹かのダイオウサソリがいますが、共食いのリスクを避けるため、すべて単独飼育をしています。

そのため、管理のしやすさを優先して、ダイソーのフタ付収納ケースを使っています。

で・・・
ダイオウサソリについては、ある程度の蒸れには耐えられるとの話も聞きますが、おいら的に、ケース内の蒸れは避けたいので、状態をチェックしながら、本体やフタに穴をあけて使用しています。

その他、日頃の管理のために使っているものといえば・・・
エサの食べ残しなどを取り除くためのピンセットや・・・



湿度や温度を管理するための湿温度計


湿度をキープするための霧吹きなどがあれば便利かと・・・


ちなみに、おいらは、さそりを移動するときに、ピンセットを使用していますが・・・
毒針に刺されないように、短いものは使用せず、必ず長めのものを使用するようにしています。


まあ、おいらが使っている飼育用品については、こんな感じですが、ここからは、飼育環境のセッティングのようすをお届けしますね!

ということで
今回使用する飼育ケースをセットしました

そして、床材のパームマットをセットしました。

床材の厚みに関しては、乾燥しがちな時には保湿性を高めるために厚くしたりして、おいら的に調節しています。
そして、床材がしっかりと水を含むように、たっぷりめに霧吹きをしておきました。

パームマットは、水が浸み込むまでに時間がかかるので、霧吹き後にしばらく置いておくとよいかと思います。

で・・・
水加減については、おいら的に、床材がしっかりと水を含んだ状態になるように調節し、水分が多すぎる、いわゆるビショビショの状態は避けるようにしています。
最後に、水を入れたウェットシェルターを設置して

水で戻したミズゴケを入れた浅めの水入れを設置したら完成です!

なんとなく、地表性のヤモリの飼育環境に見えますが、気のせいです!
で・・・
簡単ではございますが、飼育環境が整った感じなので
床材の湿り具合などをチェックして、ダイオウサソリちゃんに入居していただきました!

そして、フタをして、しばらくそっとしてあげることにしました。

ここで、おいらが一番注意していることといえば、絶対に脱走しないようにしっかりとフタをすることです。
万が一、脱走させてしまったら、家族や近隣住民に迷惑をかけてしまいますし、新聞やテレビに取り上げられたり、飼育が禁止されるような事態になったら多くの愛好家に迷惑をかけることになるので、細心の注意を払っています。

で・・・
エサについては、
サソリは肉食になります。

そして、ダイオウサソリに限らず、サソリの成体は、極めて小食なので
週に一回のペースで、生きたフタホシコオロギ、レッドローチ、デュビアなどを数匹与えています。

おいらの場合は、ダイオウサソリがエサを食べる姿を見るのが大好きなので、ピンセットで1匹ずつ与えていますが・・・

ダイオウサソリは、エサを少しづつ齧るような感じで食べるので、1匹を食べ終えるまでかなりの時間を要します。

まあ、食べ終えるまでの時間の長さについては、おいら的にノープロブレムなので・・・
一匹を食べた後、しばらく時間をおいて次の一匹を与え、エサに興味を示さなくなったり・・・
与えたエサを途中で手放した場合は、給餌をストップするような感じです。

ちなみに、妊娠中のメスは拒食状態が続く傾向にありますので、よく観察する必要がありますね!
まあ、サソリの給餌については、飼育者ごとに強いこだわりを感じますので、おいらのやり方は参考程度にとどめていただければと思います・・・
まあこんな感じですが・・・
おいら的に、ダイオウサソリの成体の飼育環境についてまとめると・・・

・素手で触らない
・飼育温度は、空間温度で25℃~30℃
・湿度は、70%~80%
・乾燥に注意
・エサは週一回
・絶対に脱走させない
・床材は清潔に
といった感じです・・・
最後に・・・
サソリといえば、ブラックライトということで・・・
ブラックライトを照射してみました!

すると、外皮に含まれるβ-カルボリンとヒメクロモンという物質によって青緑色に発光します。

ただ・・なぜ発光する必要があるのかについては、解明されていないようです。

とまあ、こんな感じで
イカツイ見た目で、やばそうな感じに見えますが・・・

おいら的に、丈夫で扱いやすく、飼育のしやすいダイオウサソリちゃんです。
これからも、たっぷりと愛情を注ぎ飼育を続けたいと思います・・・
ということで、今回はここまで・・・
YouTubeチャンネルでは、動画でご紹介していますので、是非ご参照ください!
⇒ ダイオウサソリ(エンペラースコーピオン)の飼い方・飼育用品・飼育環境・エサについてまとめました
以上、チャンネルおさるでした!
バーイ!