今回は、ヤエヤマサソリを飼育するために、おいらが使っている飼育用品と、飼育環境のセッティングの様子をご紹介したいと思います。

ヤエヤマサソリの飼育を始めたばかりの方や、これから飼育を始めたい方向けの内容となっていますので、活用していただければと思います。
で・・・
日本には、マダラサソリとヤエヤマサソリの2種類のサソリが分布しています。
マダラサソリについては、法律で特定外来生物に指定されているため、原則として飼育が禁止されていますが、ヤエヤマサソリについては、法律で規制されていませんので、堂々と飼育することが可能です。

で・・・
ヤエヤマサソリは、宮古諸島から八重山諸島にかけて広く分布するサソリです。
夜行性で多湿な環境を好み、樹皮や落ち葉の下などに生息し、シロアリや小型の昆虫を捕食しています。
繁殖については、
ヤエヤマサソリは単為生殖という繁殖形態なので、メスだけで子孫を残すことが出来ます。
また、胎生と言って、卵ではなく直接子供を産み、生まれた子供は親の背中に上り、1週間ほど過ごします。
まあ、このあたりのことは、撮り溜めた画像がないので、子供が生まれたときに、あらためてご紹介したいと思います。
ちなみに、おいらのところにいるヤエヤマサソリは、購入時の情報によると、竹富島産と石垣島産ですが、ショップの説明では、産地による違いはないとのことです・・・

で・・・
サソリと言えば、イカツイ見た目と、毒をイメージするかと思いますが・・・

ヤエヤマサソリは、体長2cmほどの、超絶プリティーなサソリちゃんです。

ペットボトルのキャップと比べると、その小ささがわかりますね・・・

参考までに、ダイオウサソリというイカツイ見た目のサソリと比べるとこんな感じです。

どちらもアダルトサイズですが、親子ほどサイズが違いますね・・・
で・・・
毒については・・・
小さいとはいえ、サソリであることには変わりないので・・・
尾節という、しっぽのような部分の先端に毒を作る毒腺と、毒を注入する毒針を持ち

獲物を捕獲したり、外敵から身を守るために使っています。
まあ、おいら的に、ヤエヤマサソリに、攻撃的な態度を取られたり、刺されたことがないため、毒の強さについての体験談をお話しすることはできませんが・・・
おいらが持っている図鑑の情報によれば、ヤエヤマサソリは、おとなしいサソリで、人間を刺すことは稀で、毒性も弱く、刺されたとしても虫刺され程度の痛みとのことです。
ショップで購入するときにも、ヤエヤマサソリの毒針は、とても小さいため、ヒトの皮膚を貫通できないとの説明を受けましたので、そんな感じだと思います。
と・・・ここまでの話からすると、なんとなくか弱そうに思えてきたヤエヤマサソリですが・・・

飼育に関しては、非常に難しいといった感じではなく、意外と丈夫で飼いやすく、しかもシンプルな環境で飼育ができます。

ということで・・
ここからは、ヤエヤマサソリを飼育するために、おいらが使用している飼育用品をご紹介します!
まず、床材については、多湿な環境を好むため、ジクラのジョジョサンドというサソリ用の床材を使うこともありますし・・・


ピートモスやパームマット、ココピートなどを使うこともあります。

高温多湿な環境での飼育になりますので、おいら的に、床材が不衛生にならないよう、早めのタイミングで交換するようにしています。
続いて、隠れ家ですが・・・

ヤエヤマサソリは、スキマや物陰が大好きで、ほぼどこかに隠れています。

おいらの場合は、カブトムシやクワガタの飼育用に販売されている樹皮カーペットのような隠れ家を設置するようにしています。


最後に、飼育ケースですが、ヤエヤマサソリは、多湿な環境を好むため、いい感じに湿度をキープできる飼育ケースが必要になります。

で・・・
おいらのところには、何匹かのヤエヤマサソリがいますが、共食いリスクを避けるため、単独飼育をしています。
そのため、管理のしやすさを優先して、プリンカップと呼ばれる、使い捨ての容器に空気穴をあけて、タイベストシールというメッシュタイプのシールを貼って使っています。

多湿な環境を好みますが、蒸れには弱いので、空気穴については、蒸れないように、気を付けながら調節している感じです。

その他、日頃の管理のために使っているものといえば・・・
エサの食べ残しなどを取り除くためのピンセットや・・・


湿度をキープするための霧吹きなどがあれば便利かと・・・


まあ、おいらが使っている飼育用品については、こんな感じですが・・・

ここからは、飼育環境のセッティングのようすをお届けしますね!
ということで
今回使用する飼育ケースをセットしました

こちらの容器は、チャームさんで販売されている、プリンカップの角型 820mlのタイプです。

そして、今回使用する床材のパームマットをセットしました。

床材の厚みに関しては、乾燥しがちな時には保湿性を高めるために厚くしたりして、おいら的に調節しています。
そして、床材がしっとりと湿った感じになるように、霧吹きをしておきました。

最後に、隠れ家をいい感じに配置して、完成です!

ちなみに、今回使用した隠れ家は、三晃商会の樹皮マットを適当にカットしたものになります。

まあ、ごちゃごちゃしたレイアウトにした場合、エサとして与えたコオロギなどが隠れてしまったり、ヤエヤマサソリを発見できなくなるので、これぐらいのシンプルな感じが丁度よいかと思います。
で・・・
簡単ではございますが、飼育環境が整った感じなので
床材の湿り具合などをチェックして、ヤエヤマサソリちゃんに入居していただきました!

そして、フタをして、しばらくそっとしてあげることにしました。

ここで、おいらが一番注意していることといえば、超絶プリティーで、攻撃性もほとんどなく、毒も弱い、ヤエヤマサソリですが、知らない人が見たら、刺されたら死んでしまう恐怖のサソリに見えるかもしれませんので、絶対に脱走しないようにしっかりフタをするようにしています。
で・・・
エサについては、

成長期のヤエヤマサソリについては、成長に合わせて食べられるサイズのコオロギやレッドローチを食べるだけ与え、成長に必要な栄養をしっかり摂らせるようにしています。
そして、アダルトサイズのヤエヤマサソリの場合は、
生きたワラジムシや小さめサイズのコオロギをメインに、時々、レッドローチやデュビアを与えています。
エサの頻度や量については、特に決めていなくて、3匹ぐらいの生餌をウロウロさせて、サソリちゃんのペースで食べてもらい、なくなったら補充するような感じです。
ちなみに、おいらのところのサソリちゃんは、夜中にエサを食べることが多いみたいで、捕食のシーンはなかなか見せてくれません。

まあこんな感じですが・・・
おいら的に、ヤエヤマサソリの飼育環境についてまとめると・・・
飼育温度については、おいらの飼育部屋はエアコンで温度管理をしていて
サソリちゃんの飼育温度は、25℃~30℃をキープしています。
湿度については、70%~80%になるように、霧吹きをして調節しています。
ヤエヤマサソリは、乾燥に弱いので、床材は常にしっとりと湿らせた状態にしていますが、蒸れには弱いので注意しています。
水入れについては、特に設置していませんが、おいらの飼育環境では湿度をキープするために多めに霧吹きをしますので、十分に水分補給はできていると思います。
水入れを設置する場合は、溺れないように浅めの水入れを使用するか、足場になるミズゴケなどを入れてあげるとよいかと思います。
あと、高温多湿な環境での飼育になりますので、カビなどが発生しないように、死んでしまった生き餌や、食べ残しのエサは早めに回収し、床材が不衛生にならないように早めのタイミングで全交換するようにしています。

ちなみに・・・
サソリの多くは、ブラックライトを照射すると、外皮に含まれるβカルボリンとヒメクロモンという物質によって青緑色に発光します。


ただ・・なぜ発光する必要があるのかについては、解明されていないようです。

とまあ、こんな感じで
超絶プリティーなうえに、単為生殖と・・・魅力たっぷりなヤエヤマサソリちゃんです。

これからも、たっぷりと愛情を注ぎ飼育を続けたいと思います・・・
ということで、今回はここまで・・・
YouTubeチャンネルでは、動画でご紹介していますので、是非ご参照ください!
⇒ ヤエヤマサソリの飼い方・飼育用品・飼育環境・エサについてまとめました
以上、チャンネルおさるでした!
バーイ!