今回は、ビルマコガタジムグリガエルを飼育するために、おいらが使っている飼育用品と、飼育環境のセッティングの様子をご紹介したいと思います。

で・・・
ビルマコガタジムグリガエルは、タイ、ラオス、ミャンマー、カンボジア、ベトナムなどに分布するカエルで・・・
ミャンマーコガタジムグリガエルやバーミーズスクワットフロッグなどとも呼ばれます。
その名が示すとおり小型のカエルで、体長は最大でも5cmほどです。

見た目に関して言えば・・・
ずんぐりして、プニプニしたお餅のような感じです。
あと・・・
ヒキガエルのように、目の後ろあたりに、鼓膜がむき出しになっているカエルは、いい感じにメリハリのある顔つきに見えますが・・・

ビルマコガタジムグリガエルは、鼓膜が皮膚に埋もれているため、なんとなくすっとぼけて間抜けな感じの顔つきに見えますね!

で・・・
生態に関しては・・・
夜行性で、日中は落ち葉や流木の陰などに隠れたり、土の中に潜って生活しています。
土に潜ることが大好きなカエルで、地中に潜ることを意味する「地潜(じもぐり)」から、「ジムグリ」と呼ばれるようになったみたいです。

で・・・
ジムグリガエルという名前が付いたカエルは何種類かいますが、その中でも、ビルマコガタジムグリガエルは、やや乾燥に弱く、臆病だと言われています。
飼育下では、夜中に地上に出てきてお散歩したり、水入れに浸かっている姿をよく見せてくれます。

地中に潜る丸っこいカエルといえば、アフリカ大陸の南部に広く分布するアメフクラガエルがよく知られていて、入荷してもすぐに売れてしまうほどの人気ですが・・・

おいら的に、知名度と人気という面ではアメフクラガエルの足元にも及びませんが、ビルマコガタジムグリガエルも、愛らしく魅力的で飼育して楽しいカエルだと思います!

ということで、ここからは、おいらが使用している飼育用品をご紹介したいと思います。
まず、カエルは皮膚呼吸を行いますが、そのためには適度な湿度が必要になり、床材にも保湿力が求められます。
そして、地中に潜ることが大好きということで、床材選びが重要になると思いますが・・・・

床材については、種類や、水加減、厚さ、交換時期、などなど・・・
ショップや飼育者ごとに強いこだわりを感じます。
また、乾燥しがちな環境では、より保湿力のある床材を使ったり、床材を厚くするといった工夫も必要になるかと思います。
まあ、おいらも、ヤシガラ系の床材をはじめ、ソイル、赤玉土、黒土、ピートモスなど色んな床材を、そのまま使ったり、ブレンドしたりして試してきましたが・・・

最近は、圧縮したパームヤシを水で戻して使うブロックマットという床材を使っています。

このタイプの床材は、色んなメーカーから発売されていますが・・・
水で戻すことにより、しっとりと湿った状態に仕上がるので、おいら的にお気に入りの商品です。
ちなみに、地中に潜るタイプのカエルにヤシガラ系の床材を湿らせて使うと、皮膚の一部が炎症をおこすなどして長期飼育ができないという情報もありますが、ビルマコガタジムグリガエルの飼育においては、おいらのところでは、そういった問題は発生していません・・・

続いて、飼育ケースですが・・・
今回、飼育ケースとして使用するのは・・・
ダイソーのフタ付収納ケースです。

サイズ(内寸)は・・・
幅が21.5cmで 奥行きが32cm 高さが12.3cmになります。
ビルマコガタジムグリガエルは、多頭飼育が可能なため
おいらのところでは3匹を飼育していますが
おいら的に、ちょうどよいサイズだと思います。
で・・・
こちらのケースは、飼育ケースとしては販売されていませんので、通気性を確保するための加工が必要になりますが
おいらの場合は、フタに穴をあけて、それに鉢底ネットを張り付けて使っています。

ちなみに、フタの穴開け作業は、アクリサンデーのカッターを使って、手作業で行い・・・

フタと鉢底ネットの接着は、グルーガンで行いました。


続いて、水入れですが・・・
水入れについては、水浴び用に設置しています。

あまり高さがあると、乗り越えることが出来ないため、エキゾテラのフィーディングディッシュSのような、浅めの水入れがおすすめです。


水位についても、カエルが座った状態で楽に呼吸ができるように、浅めにしてあげるとよいかと思います。

水入れを設置しておけば、夜間カエルが地上に出てきて、水浴びをした形跡を確認できるので、生存確認にも役立ちます。

あと、水入れの数については、冬場の乾燥しがちな時期には、数を増やしたりして、飼育環境や生体の状態をよく観察しながら対応しています。

続いて・・・・保温器具については、おいらの飼育部屋はエアコンで温度管理をしていて、年中26℃にセットしています。

続いて、湿り気を帯びた床材を使うということで・・・
不衛生な環境にならないように、ジェックスのテラリウムデオというバチルス属バクテリアの力を利用した消臭・抗菌スプレーを使っています

まあテラリウムデオについては、劇的な効果を実感できる商品ではなく、なんとなくいいかなと感じる程度ですが、この商品が原因で飼育環境が悪化したということはありませんし、用心深いおいらの心の安定につながっている感じです。

まあこんな感じではございますが、ここからは、飼育環境のセッティングの様子をお届けしますね。
まず、今回は、水で戻すタイプのミタニのブロックマットを使うので・・・

こちらを今回使用する飼育ケースに入れて、水で戻したいと思います。

ちなみに、こちらの商品は、開封すると、1パックに3枚のマットが入っていて、1枚当たり400ccの水を加えると、いい感じの湿り気をおびた床材に仕上がります。

で・・・
今回は、1パック全部使いたいので、水を1200cc加えておきました。

余談ですが、このコンパクトさで約6L(6リットル)分と書かれていますが・・・

これは、水を含ませた後、根気よく手でほぐして、フカフカの状態に仕上げた場合に実現する話で・・・
水を注ぐだけで、勝手に6L(6リットル)のフカフカの状態になるわけではありませんので、過度な期待はしないほうがよいかと思います。
そんなわけで、水を入れた直後がこちらで・・・

一晩、水を含ませた状態がこちらです!

商品によっては、この段階で、水を含んで、大きく膨らんでいるものもありますが
おいらが使っているものは、大きく膨らむことはありません・・・
ただ・・・
簡単にほぐれるようになっているので・・・
こんな感じで、ほぐしていくと・・・

ふんわりした状態に仕上がっていきます・・・

ということで、おいらが納得いく状態まで、手でほぐしたものがこちらになります。

水分が多すぎたときは、ここで軽く絞ってあげるとよいかと思います。
ちなみに、床材の厚みは約6cmになりました。
床材の厚みについては、厚くしたり薄くしたり、色々試しましたが・・・
おいらのところの、ジムグリちゃんは、待ち伏せ型の巣穴を掘って・・・

巣穴に迷い込んだ昆虫を食べているので、これぐらいの厚さが丁度よいかと思います。


まあ、床材の厚みについては、飼育部屋の湿度や、床材の種類、湿らせ加減によっても、変わってくるかと思いますので、よく観察しながら調節してあげればよいかと思います。
で・・・
水で戻したばかりのころは、全体が均一に湿っていて、数日経つと、表面が乾き、続いて、地中の水分も失われていきますが・・・
表面は乾き気味で、底に行くほどに湿った状態を基本とし
床材の中に、湿度勾配といって、湿度の高い部分と低い部分を作ってあげれば・・・

自ら好きな湿度のところに潜ってくれるので管理がしやすいかと思います。

そして、好んで潜っている場所の湿り具合や厚さ等の状態をよく観察し、その環境を維持してあげるとよいかと思います。
それから・・・
湿り気を帯びた床材を使うということで・・・
不衛生な環境にならないように、早めのタイミングでの床材交換がおすすめかと
ということで、床材の状態が整ったところで

水を入れた水入れを設置して飼育環境のセッティングは完成です。

そして、3匹のジムグリちゃんたちに入居していただきました。

すぐに、2匹は、床材の中に潜っていったみたいで、地表にいるのは1匹だけになった感じです。

あとは、新しい環境に慣れてもらいたいので、フタをしてそっとしておくことにしました。

で・・・
エサについては・・・
おいらのところでは、週に2~3回の頻度で、小さめサイズのレッドローチやコオロギにジェックスのカルシウムとマルチビタミンを、1対1の割合で振り掛けて与えるようにしています。

レッドローチやコオロギの数については、一回に20匹ぐらい入れていますが、一晩でなくなるくらいの数を基本に、状態を見ながら調節している感じです。



まあこんな感じではございますが
ビルマコガタジムグリガエルの飼育をするうえでの日々の管理としては・・・
・週に2~3回のエサやり
・水入れの洗浄と給水
・床材の湿り具合のチェック
・飼育温度のチェック
みたいな感じです

で・・・
おいら的にビルマコガタジムグリガエルの飼育環境についてまとめると・・・
・床材は潜れる厚さに
・床材の湿度勾配を意識して、好みの状態を把握すること
・床材は清潔にして、定期的に交換すること
・エサにはカルシウムとマルチビタミンの添加を欠かさない
・飼育温度は25℃前後
とまあこんな感じではございますが、おいら的に、ビルマコガタジムグリガエルの飼育のポイントは、清潔で居心地の良い環境をキープしてあげることだと思います。

まあ、ビルマコガタジムグリガエルの飼育環境や給餌については、飼育者ごとに強いこだわりを感じますので、おいらの飼育方法については、参考程度にとどめていただければと思います・・・
ビルマコガタジムグリガエルは、地味なカエルかもしれませんが、丈夫でおとなしく、多頭飼育も可能、さらに、サイズ的にもコンパクトで、おいら的に大好きなカエルさんです。

これからも 試行錯誤を重ねながら愛情を注ぎ、末永く飼育していきたいと思います・・・
ということで、今回はここまで・・・
YouTubeチャンネルでは、動画でご紹介していますので、是非ご参照ください!
⇒ ビルマコガタジムグリガエルの飼い方・飼育用品・飼育環境・エサについてまとめました
以上、チャンネルおさるでした!
バーイ!